長谷川の教育論[12]

● 先日、「今でしょ!」でブレイクした東進ハイスクールのカリスマ教師、林氏が登場するテレビ番組があった。十数人の若い母親の悩みに答えるというバラエティなのだが、その内容が興味深かった。(ご覧になった方もいるのではないだろうか)
 母親の子どもに対する悩みは「漢字が苦手」「集中力がない」「ゲームばかりをしている」…どこの母親も抱えている他愛もない?ものばかりだ。それに対して林氏は、根本的な問題として「躾け」の話を始めた。その中でも特に、姿勢を正すことの重要さを説く。
 人類の脳が発達し、知恵を獲得したのは、人類だけが直立二足歩行ができるように進化したからだ。頭部は体の中で最も重い部位だ。他の動物は全て、頭が体の前部に位置している。そのため、脳が発達しない。人間は、その頭部を体全体で支えることができるため、脳が発達し、知恵を獲得した。
 確かに私が子どもの頃、両親や祖父母から「姿勢が悪い」「背筋を伸ばして」と何度も注意された記憶がある。先人は科学的根拠は知らなくても、経験則として姿勢を正す重要性を知っていたのだろう。
 躾とは「身を美しく」と書く。文字通り、背筋の伸びた姿勢は美しい。それを学ばせ、習得させることが「躾け」そのものなのだろう。
 翻って現在、正しい姿勢を身に付けさせる「躾け」がどれほど行なわれているかと考えると心許ない。林氏は、正しい姿勢をマスターすることが、子どもの勉強に関する問題を解決する第一歩だと主張する。ゲームをしている子どもの背中は例外なく丸くなっている。子どもの習い事の主流であった習字・算盤は、正しい姿勢の習得から指導する。そのことが、子どもの集中力を養うことに大きく寄与しているのだろう。
 そこで塾である。一人ひとりの勉強する姿を思い出してみると、姿勢の悪い生徒が何人か浮かぶ。今日からは講師たちに指示を出して、姿勢を正す指導もしてみようと思う。きっと、生徒からは「うざい」と思われることだろう。しかし、それが子どもにとって有益と思えば、嫌われることを覚悟して指導するのが教育者の務めと考える。こうした当塾の指導方針に対して、保護者の方々の深いご理解をお願いしたい。そのことで、たとえ1問でもイージーミスが防げるのであれば実行するのが塾の使命なのだから。

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