長谷川の教育論[17]

● 全国の国公私立の小中高校や特別支援学校で2012年度、19万8108件のいじめを確認したことが文部科学省の問題行動調査で分かった。11年度の2・8倍で、1985年度の調査開始以降最も多い。いじめを確認した学校の方が多かったのは6年ぶり。大津市の自殺事件で大きな社会問題になり、学校などが早期把握に取り組んだ結果とみられる。

 急増について、文科省の担当者は「いじめ自体の増加というより、学校が確認に努め、実態に近づいたのでは」と言う。ただ、件数の地域差は大きく、どこまで実態が反映されたか疑問もある。一方、いじめを解決できた割合は前年度より9ポイント高い89%だったが、残る1割は未解決だった。
 内訳は、小学校11万7383件(前年度比3・5倍)、中学6万3634件(同2・1倍)、高校1万6274件(同2・7倍)など。学年別では多い順に(1)中1=2万9574件(2)小4=2万1913件(3)中2=2万1802件。

 以上は新聞に報道された「いじめ」に関する記事である。いじめ件数は前年度の2.8倍だが、それは「学校が早期把握に取り組んだ結果」だと言う。つまりこれまでは早期把握に努めてこなかったということだ。理由は明らかである。クラスでいじめが発覚すると、教師の勤務評定が下がるからだ。バカみたいな理由だが、日本社会では常態化している。例えば警察。彼らに求められているのは検挙率である。検挙率を上げるために現場では、できる限り被害届を受理しない(事件化しない)という姑息な方法が採られている。母数を小さくすることで検挙率を上げようというのだ。役所が生活保護の申請をなかなか受理しないのも、同じ意識が働いている。何かがおかしい。

 教育とは、こうした「何かがおかしい」と思う感性を磨くことでもある。子供の頃に出会った自然現象(例えば満月が大きく見えるのはなぜか)を不思議に思う心、良文に触れて感動するのはなぜかと問う心を育むことだ。その下地があれば、大人になってから社会の矛盾や不条理に敏感な心も育つ。そう考えれば、教科の中に疎かにしていい分野はない。京進スクールワン吉野町教室が個別指導でありながら5科目指導に挑んでいるのは、単に成績向上のためだけではないことをご理解いただきたい。

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