長谷川コラム

塾長2

京進スクール・ワン吉野町教室では毎月「吉野町通信」を保護者・生徒向けに発行しています。
毎回、長谷川コラムを掲載しており、タイムリーな話題をベースに塾としての話題を関連させて、塾長の長谷川が執筆しています。
その内容を、このページに掲載しますので、是非ご覧頂ければ幸いです。


2015.1 長谷川の喜!

 「信長型、秀吉型のリーダーは分かるが、家康型のリーダーがイマイチ理解できない」という声を聞きます。いわゆる「ストイックなリーダー像」が実感として分からないというのです。
 そこで、家康型リーダー像の具体例を挙げたいと思います… 高倉健です。

 高倉健は家康型のリーダーです。そこに貫かれているのは、凡人では真似のできない強烈なストイック魂です。そして、自ら決めたルール(仕組み)を絶対に破りません。彼のストイックさは、撮影現場でも発揮されます。有名な話ですが、彼は休憩中、絶対に椅子に座りません。他の役者、スタッフが仕事をしているのに自分だけが休憩するのは申し訳ないというのが、その理由です。もちろん、周りの人に同じことを強要することは全くないのですが、「健さんが座らないのに…」と、他の役者も座ることはありません。 高倉健は、80歳を超えた晩年でも「健さん」と呼ばれていました。多くの名優が「先生」「師匠」と呼ばれるようになる中、ファンはもちろんのこと、監督、AD、エキストラの俳優までが「健さん」と呼びます。もちろん、親しみと尊敬の念を込めて。

 高倉健は気配りの人でもあります。周りの人を大切にします。最後の遺作となった「あなたへ」ではビートたけしと競演しています。たけチャン、健さんと呼び合う仲です。撮影現場の高山駅にビートたけしが到着した時、迎えに来ていたのは高倉健本人でした。「一刻も早くたけチャンに会いたくて…」と照れて言いますが、ビートたけしが感激しないはずがありません。 彼は自ら「俺について来い!」とは言いません。しかし、その態度に惚れて誰もがついていきたいと願います。やっぱり、誰が何と言おうと健さんはリーダーなのです。現場のモチベーションを引っ張り上げる役目を担っているのです。

私は塾経営者として、自分の働く姿に惚れて生徒達誰もがついていきたいと願えるような家康方リーダーを目指していきたいと切に考えます。この新たな1年もどうぞよろしくお願い致します。

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2015.1 長谷川の憂!

大韓航空の女性元副社長が、自社機のファーストクラスに提供するナッツの出し方に怒り、離陸直前の旅客機を滑走路から引き返させて、客室サービス責任者を降ろした一件で、副社長を辞任した。この女性は、大韓航空も抱える韓進グループの趙亮鎬会長の長女。

娘を米国の大学に留学させるなどの教育は施したものの、肝心な人間教育がなっていなかったようだ。

 儒教文化が深く浸透している韓国では、恩師や年長者、社会的地位の高い人を敬う意識が高い。それを見ていた娘も、おやじさんと同じような感覚になって、「こいつを飛行機から降ろせ!」と、機長しかできない行為をしてしまったのだろう。機長が従わなければ、「彼もクビだ!」と叫んでいたに違いない。

私は思い出す。確か15年ほど前であろうか?短編小説【敦煌】を執筆した日本を代表する井上靖の講演会に出席した時、偉くなればなるほど頭を垂れる姿勢の重要さについて話されていました。正にご自身が本当に謙虚で我々聴衆に姿勢を低くして話されていたのが印象的です。

私は受験生全員に1月2日、学問の神様の菅原道真を奉っている湯島天神に詣で、合格祈願をし合格お守りを送っています。その添え文の最後に、そのお守りを携え、雑念を廃し自分の合格することだけを考え、同時に仲間の合格も合わせて祈って欲しいと書きました。「俺が、俺が」ではなく人の幸福を祈るこの姿勢が、必ず自分にも幸せを呼び込むものと私は信じているからです。

すべての受験生に一言!「今までの努力を信じて、ただひたすら合格することだけを考えなさい!」

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2014.12 長谷川の楽!

先日、「学べるニュース」で御馴染みの池上彰氏と、辛口コメントで大人気のマツコ・デラックス氏の対談番組で「ゆとり教育と学力低下」がテーマとして取り上げられました。ご覧になった方も多いと思います。その中で、次のようなやり取りがありました。

池上氏「実は、全国で行なわれている全国学力調査の中に、私たちが習っていた同じ問題をこっそり紛れ込ませていたのですが…結果どうだったと思います」
マツコ氏「もしかして、この流れから言うと今の子供の方が出来ていたんじゃないの?」
池上氏「そうなんです」
マツコ氏「何~、学力低下なんて嘘じゃないの~」

 正確ではありませんが、こんな趣旨のやりとりが二人の間に交わされていたのです。皆さんはどう思われますか?今、池上氏は日本の知性を代表する論客として認知されています。マスコミに頻繁に登場し、その信頼性は絶大です。マツコ・デラックス氏も歯に衣着せぬ物言いでお茶の間の人気は絶大です。この二人の発言を聞けば、「なるほど、学力低下は嘘だったのか」と多くの人が思うのも無理はありません。
しかし、この説明には巧妙なレトリックがあります。「40年前に習っていて、今も習っている問題」の正答率が上がるのは当然です。どの分野でもレベルの向上があります。それは、製造業やIT産業だけの↗

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2014.12 (続)長谷川の哀!

ことではありません。教育の分野においても、指導技術は40年前と比べてはるかに向上しています。それは塾業界だけでなく、公立学校の教師たちも研究会等を通して学び、日々進歩していることを疑いません。もし、「昔も今も習っている問題」の正答率が低下していたら、それこそ大問題です。

 我々が問題にしているのは、40年前(池上氏が学生だった頃)と比べて学習内容が著しく削減されてきていることです。私が中学生の時、1年生で集合を学びました。A∩B、A∪B、空集合、補集合…、2年生では三元一次連立方程式も学びました。学力云々を比較するなら、当時のテストをそのまま今の生徒に受けさせなければ意味がありません。確実に得点は半減するはずです。理科では見たこともない化学式がすらっと並んでいることでしょう。我々が50以上習った化学式を、今では10も習わないのですから。地理も、限られた2つか3つの地域しか習っていない子供たちが、当時の問題を解けるはずがありません。以前、渋谷で街頭インタビューをして、アメリカの位置を知らない若者が多いことを指摘したテレビ番組を見たことがありますが、アメリカの位置も知らない若者にグローバル化を求めること自体が矛盾しています。それこそが我々が指摘している問題点の本質です。基礎学力、基礎知識のない者に、問題解決能力も自己表現力も身に付くはずがないのです。

 どうぞ賢明な保護者の皆さん、マスコミの発信する「耳障りの良い情報」に惑わされませんように。

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2014.11 長谷川の怒!

先日、某ホテルの和食処の個室で塾経営者仲間と会食をしました。予約の時点で、「6時から打ち合わせをしますので、料理は7時から出してください」とお願いしていたのですが、食事前の喫茶であらかたの打ち合わせは済んでしまいましたので、入店時に幹事が「7時から食事を出してくださいとお願いしていたのですが、6時30分に変更してください」と係りの人に伝えました。ところが…
 6時30分どころか、40分、50分になっても料理が運ばれてくる気配はありません。街の居酒屋と違い、呼び出しボタンも設置されていませんので、入口近くに座っていた人が催促に行きました。すると、やっと料理が運ばれてきたのですが…。
 幹事が「6時30分に料理を始めてくださいとお願いしていたのですが…」と、クレームを付けると担当者は、「はい、伺ってはいましたが、お声が掛かると思っていましたので…」と言うではありませんか。まるで、声を掛けなかった我々が悪いかのような物言いです。さすがに日頃は温厚な?私も怒りました。
 言い訳をするにしても、客のせいにするのは御法度です。ただ、「人の振り見て…」の例えがあるように、「我が京進スクールワン吉野町教室は大丈夫だろうか?」と頭をめぐらせました。塾からは様々なインフォメーションを発信しています。担当講師から直接、伝えることもあります。その時、確実に生徒に伝わっているだろうか。伝え方が疎かだったにも関わらず、「いえ、ご本人さんには伝えたはずですが」と、「生徒のせいにする言い訳」をしていないだろうか…。もし、そのようなことがあれば、どうぞ遠慮なく私(長谷川)まで「怒りのお電話」をお寄せ下さい。

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2014.10 長谷川の望!

●   10月15日から、男性3名と女性3名のチームがハワイ、マウナロア火山の北面に建てられたドーム型施設で、外の世界と隔絶された8カ月間を過ごします。これはNASAの支援により、ハワイ大学マノア校が実施する宇宙探査模擬実験プロジェクトの一環で、火星の宇宙ステーションでの生活を模した実験です。
 予定では2030年に人類を火星に派遣する計画の一環として、この実験は行われています。ユーリイ・ガガーリンが史上初の有人宇宙飛行を成功させたのが1961年、アポロ11号によってアームストロング船長が月に降り立ったのが1969年です。考えてみれば、有人宇宙飛行からわずか8年で月まで行ってしまうのですから、当時の宇宙旅行開発の進歩はすさまじいですね。聞くところによると、アポロ11号当時に使用されていたコンピュータは、現在の任天堂ゲーム以下の性能だったらしい。それでもアポロ11号が月まで到達できた背景には何があったのか…ガガーリンの存在です。
 1961年4月12日、当時のソ連がボストーク号で人類初の有人宇宙飛行に成功した時、ライバル国であったアメリカは、歯ぎしりをして?悔しがりました。そして翌月5月25日、アメリカのジョン・F・ケネディ(2年後ダラスで暗殺された有名な)大統領が、「60年代末までに人類を月に到達させる」と宣言します。まさにアポロ11号は、アメリカの威信と意地を掛けたプロジェクトだったのです。ガガーリンの宇宙飛行が遅れていれば、確実にアポロの月面着陸も遅れていたことでしょう。
 2030年、火星への有人飛行は往復3年を予定しています。冒頭で紹介した実験は、それを想定したものです。今から16年後…あなたは何歳になっていますか?もしかしたら…搭乗員の一人は、あなたかもしれませんね。

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2014.10 長谷川の感!

● 56人の死亡が確認された御嶽山の噴火事故。7名の行方不明者を残したまま、年内の捜索活動が中止されました。楽しい行楽の一日が、噴火事故では国内最悪の犠牲者を出す悲劇の一日となってしまいました。お亡くなりになった方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 御嶽山は、24時間観測体制を取る火山の一つです。噴火直前まで警戒レベルは最低の[1]でした。それでも水蒸気噴火は起こってしまいました。地震と同じく、火山の噴火を予知する能力が今の人類にはありません。世界の活火山の一割が集中している日本は、地震と火山噴火が避けられない地域です。だからこそ、世界に先駆けた研究が必要です。今の科学力で太刀打ちできないのなら、それは未来の科学者に期待するしかありません。塾生の皆さんの中から、そうした傑物が誕生することを夢想しています。
 今年のノーベル物理学賞は、日本の三人の科学者に贈られました。青色発光ダイオードの発明と実用化に寄与した功績が認められました。今から数十年前、20世紀中の発明は不可能だろうと言われていたのを、見事に成し遂げたのです。私たちがパソコンやスマホで鮮やかな画面を楽しめるのも、彼らのお蔭です。そう、不可能とは「可能を待ち続ける状態」を指す言葉です。
 確かに今、地震や火山噴火を予知することは不可能だと言われています。しかし人類の進歩は、常に不可能への挑戦であり、それを克服することで成し遂げられてきました。必ずやいつの日か、「あなた」の手で「可能の扉」が開かれることでしょう。私はその日が来ることを信じて疑いません。自然との共生は、そうした人類の進歩によって継続されるものなのです。

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2014.9 長谷川の喜!

● テニスの錦織圭選手が全米オープンで、日本人はもちろんアジア男子選手として初の決勝進出を果たしました。決勝ではマリン・チリッチ選手に敗れ準優勝に終わりましたが、それでも堂々たる快挙です。同じ日本人として誇らしい限りです。ただ、そうしたお祝いムードの中、ひとつだけ懸念することがあります。
 準決勝に勝利し、決勝を迎えるまでの数日間、多くのメディアが報道し、決勝の予想をしていました。そのほとんど(私が目にしたものは全て)が錦織選手優位を伝えていました。根拠としては錦織選手がランキング上位であること、過去の対戦成績が5勝2敗と圧倒していることを挙げていました。しかし、それが理由ならば、錦織選手がランキング1位のジョコビッチ選手をはじめとするランキング上位で、過去の対戦成績も劣勢だった選手を次々と撃破したことと矛盾します。本来は、「今」の実力を冷静に判断して評価する姿勢が必要なはずです。いえ、我々素人が贔屓目で論じるのはいいのです。ところがテレビに登場した元プロテニスプレーヤーの誰もが「錦織優性」を嬉々として伝えていたのです。中には「8割以上の確率で錦織が勝つ」と断言した解説者もいました。
 日本中が錦織選手の快進撃に湧いている中、「錦織劣勢」を唱えることに勇気が必要なのは分かります。しかしプロならば、そうした中でも冷静に判断し、評価する姿勢が必要だと考えます。それでこそプロです。
 私は学習指導のプロです。時には冷静に、厳しい評価を下す必要があります。ただ、そこに必ず解決策(対応策)を添えて伝えることを心掛けています。それが私の考える「プロの姿」です。

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2014.9 長谷川の哀!

● この文章をお読みの頃には結果が出ているはずですが、スコットランドの独立を巡る住民投票についてお話します。我々が一般的にイギリスと呼称する国は、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4つの地域で構成されています。正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と言います。その4つの地域(カントリー)の1つ、北部に位置するスコットランドが独立の是非を問う住民投票を行います。もともとヨーロッパの歴史は戦争の歴史と言っていいくらい、悲惨な過去を持っています。その教訓から、独立を住民投票という民主的手段に委ねるという知恵を生み出しました。今回も「1回限り」という条件で、イギリス政府も認めました。どうも、イギリス政府は「独立反対派の圧勝」という情勢を見て楽観視していた節があります。ところが、今年に入ってから独立賛成派の勢いが増し、世論調査では反対派と賛成派が拮抗するという事態になっています。慌てたキャメロン首相はスコットランドに飛び、反対支持を訴えています。
 この住民投票が注目されるのは理由があります。ヨーロッパ各地には、独立を目指す地域が数十あると言われています。世界の宗主国イギリスが前例を作れば、それが各地域に飛び火し独立運動が燃え上がり、ヨーロッパ全体が大混乱になると予想されているのです。また、ウクライナの親ロシア派が画策したクリミア半島地域の独立にもお墨付きを与えることになります。
 対岸の火事と思ってはいけません。日本でも、沖縄では独立を目指す人たちがいます。様々な歴史的背景はありますが…やはり日本はいつまでも和国でありたいものです。だって、私は沖縄の海が大好きですから、バスホートがないと行けないのは辛いです。

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2014.8 長谷川の喜!

● 夏の甲子園大会が真っ盛りです。残念ながら神奈川県代表の東海大相模高校は1回戦で敗れてしまいましたが、高校球児の真摯なプレーにはいつも胸を打たれます。
 そんな中、ある投手が投じた超スローボールを巡って論争が繰り広げられています。元アナウンサーの岩佐氏がツイッターで「あれを投球術とは認めない。世の中をなめた少年になっていきそうな気がする」と発言し、波紋を呼んでいます。アメリカからはダルビッシュ選手も参戦、結局岩佐氏は謝罪し、文面を削除することになりました。
 岩佐氏は軽い気持ちで素直な感想を「つぶやいた」だけなのでしょうが、ネット社会はこれを許しませんでした。あらためてブログ、ツイッター、フェイスブック等の怖さ?を実感します。私は、岩佐氏とは別の感想を持っていますが、だからと言って「人の失言」に対して鬼の首を盗ったかのように声高に責め立てるつもりもありません。もう少し、精神的に許容範囲の広い社会を臨みます。
 ともあれ、そんな周りの喧騒とは関係なく、当の選手も意識せずに全力でプレーをしてほしいものです。本当の高校野球ファンは、そんな揚げ足取りの議論に参加することなく純粋にプレーを楽しんでいるのですから。
 塾の現場も同じです。生徒たちは勉強に対して純粋に取り組んでいます。その姿勢には感動すら覚えます。野球でも芸術でも勉強でも…真摯に取り組む姿勢は、自らを成長させ周りの人を感動させる力を持ちます。あと少し、夏期講習の日々が続きます。高校球児に負けない全力プレーを続けてください。

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2014.8 長谷川の哀!

● 佐世保の女子高生による友人殺害事件は大きな衝撃をもたらしました。長崎県は過去の少年犯罪を教訓とし、全国でも「命の教育」に熱心に取り組んできた県です。そこで再び起こった悲惨な事件…誰もが神戸の「サカキバラ事件」を想起したことでしょう。先日も、知人から「あの事件、どう思う?」と尋ねられましたが、語るべき言葉を持っていない自分を恥じています。
 少なくとも、この事件は「教育の範囲」を越えています。多分、秩序行政の範囲すら超えた事案でしょう。「人を殺して解剖したかった」などという発想は、もう「病気」としか言いようがありません。識者は、「小動物を解剖したり、給食に毒物を混入したりという兆候はあった。なぜ、その時点で対処しなかった」と批判しますが、どう対処すればよかったのでしょうか。そんな兆候のある子供を隔離病棟に閉じ込めろとでも言うのでしょうか。
 小動物を虐待する子どもは全国に何万人と存在します。しかし、その子たちの大半は、人に危害を与えることはありません。思い出せば私も、幼少の頃は至極残酷な行為を小動物たちにしたものです。(トカゲ・カエル・トンボ・カブト虫などが犠牲になりました)ほとんどの子どもが自我が育つ前の無垢な状態で、そうした残酷な行為をし、やがて後悔の念と共に命の大切さを自然と自覚するのです。
 今回の女子高生は特殊な例と言わざるを得ません。その特殊な例をもって全体を判断し、対処を考えることは、「木を見て森を見ず」になってしまいます。
 ただ…犠牲になった少女とそのご家族のことを考えると…やはり私は語るべき言葉も能力もないことを自覚してしまいます。

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2014.7 長谷川の憂!

● 通信教育大手ベネッセホールディングス(岡山市)から約760万件の顧客情報が漏えいした問題で、警視庁は17日、顧客データベース(DB)を管理する外部業者のシステムエンジニア(SE)、松崎正臣容疑者(39)=東京都在住=が関与した疑いが強まったとして、不正競争防止法違反(営業秘密の複製)容疑で逮捕した。松崎容疑者は警視庁の任意聴取に「持ち出した顧客情報は名簿業者1社に売却した」と供述しており、同庁は情報を不正に開示した容疑でも追及する。(毎日新聞)
 ベネッセからの顧客情報流出事件は、顧客データを持ち出した犯人の逮捕を迎えました。ベネッセとは比べ物になりませんが、生徒の大切な情報を管理している身として、他山の石にしたいと考えています。かつては、卒業アルバムやクラス名簿には細かい番地や電話番号まで記載されていたものです。現在では番地や電話番号の記載はありません。同窓会などはどうするのだろう?と、変な心配をしてしまいます。かつては近所にどんな子供がいて、どんなお年寄りが暮らしているか、町内の人は皆、知っていました。そんな時代を懐かしむ反面、プライバシーの尊重を大切にする現代の風潮も捨て難い。どうも、人間とは矛盾した思考を内蔵する不可思議な存在のようです。
 私は塾長ですから、生徒の成績向上・志望校合格に全力を挙げています。その考えに何の迷いもないのですが一方で、成績のため、進学のためだけに勉学があるのではないという思いを持っていることも事実です。かくなる上は、成績向上・志望校合格と人間力向上の両面に適う学習指導をするしかないと、決意を新たにしています。そんな夏期講習になるよう、全力で取り組みます。生徒諸君も頑張って下さい。

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2014.7 長谷川の哀!

● 岡山県倉敷市の小5女児が行方不明になっています。心配です。同世代のお子様を持つ保護者にとっては他人事ではないでしょう。無事に発見されることをお祈りします。兵庫県では中3の少女を自宅に監禁していた男が逮捕されました。こうした、子供が被害に遭う事件が後を絶ちません。塾経営者として心を痛めています。
 私は子どもやお年寄り、いわゆる社会的弱者が幸せに生きることができる社会を「いい社会」と考えています。こどもが安全にノビノビと、夢や希望を持って生きることができる。お年寄りが穏やかに、充実した毎日を過ごすことができる。そんな社会です。ところが、こどもが巻き込まれる事件、お年寄りが被害に遭う詐欺事件等々が絶えません。その根本的原因は「不況」です。自らの力で生きていけなくなった人は、自らの命を絶つか、人のモノを盗るしか方法がなくなります。日本の自殺者が年間3万人を数えるのも、振り込め詐欺の被害額が数百億円にのぼるのも、根源的な原因は経済の停滞です。TVに登場する評論家が、「これからの日本は物質的豊かさよりも精神的豊かさ、いわゆる幸福度指数を追求すべきだ」と言いますが、私は疑問です。物質的豊かさが確保されていなければ、精神的豊かさの追求は難しいと考えているからです。実際、貧しい国ほど犯罪率が高いという厳然たるデータがそれを物語っています。かつての日本は貧しかったが、今よりも幸せだったと根拠のない感想?を述べる人もいますが、その時代(戦後~昭和30年代)の犯罪数は、今とは比べようがないくらい多かったのです。たしかに、理由なき犯罪は増えたかもしれませんが…。私は子供たちには豊かさを追求してほしいと考えています。そのためには確かな能力が必要です。能力の源は言うまでもなく学力です。より良き社会のために勉学に励んでください。

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2014.6 長谷川の哀!

● サッカーW杯が始まりました。開催地のブラジルでは反対デモやストライキがあり、一部の建築物が間に合わないなどの問題が指摘されましたが、今のところ、順調に進んでいるようです。順調でないのはザック・ジャパンの初戦。アフリカの雄、コートジボワールに1対2で逆転負けしてしまいました。残念。データによると、初戦を落としたチームが決勝トーナメントに進出する確率は10%未満だとか。まあ、前回大会のスペインも、初戦敗退から優勝しました。残り2戦の予選リーグの戦いに期待しましょう。
 ところで、日本の敗戦の原因の一つに、監督であるザッケローニの迷いが指摘されています。投入予定の大久保をいったん取りやめたり、岡崎と香川のポジションチェンジを指示しながら、すぐに戻したり。監督の真意は分かりません。しかし、そうした指揮官の迷いと思われる行為が選手の動揺を生んだ可能性は否定できません。
 これは、学習指導者としての私も肝に銘じなければならないと思います。私の信念や指示が揺らいでしまったら、生徒は困るでしょう。そのことで本当の実力を発揮できなかったら、それは私の責任です。指導者は辛くとも一貫した言動を維持しなければなりません。
 前期の試験を終え、来月は夏期講習が始まります。受験生にとっては勝負の夏です。この大切な時期に迷いなく勉学に励んでもらうためには、指導者である私はもちろん、ご両親の変わらぬ支援が絶対に必要です。生徒本人を取り巻く周りの大人たちが首尾一貫した姿勢を保つことで、生徒は不安なく勉強に取り組めるのです。保護者各位のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

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2014.6 長谷川の喜!

● すでにマスコミ等で報道されましたので、ご存知の方も多いと思います。ブラジルワールドカップ初戦、コートジボワールに敗れた後の日本サポータの振る舞いについてです。彼らは失意の中、黙々と会場の掃除をしていました。サポータたちは入場の時から、ジャパンブルーのゴミ袋を持っていました。それを見た現地の人は笑ったそうです。「日本人は金持ちだと聞いたのに、何て安っぽい応援手段だ」と。ところが、その嘲笑は試合後に尊敬の念へと変わります。日本のサポーターは世界一だと。国内のJリーグではお馴染みの光景ですが、世界では珍しい行為です。ブラジルは治安が悪く、すでに何件かの窃盗等の被害に遭った日本人がいます。それでもサポーターたちは会場のゴミを拾う。同じ日本人として誇りに思います。今回のことについては、反日・嫌日?の中国や韓国でも賞賛されているようです。
 私は「昔は良かった」と懐古趣味に走るつもりはありません。しかし、日本の良き文化・風習は守りたいと考えています。世界の人から見れば、「お人好し」かもしれません。そう思われてもいいと考えています。
 日本の学校では生徒が学校の掃除をすることが当たり前になっています。欧米から見ると、これは生徒虐待だそうです。「欧米では労働は罪人がする行為」という文化があります。彼らから見ると、罪人でない生徒に掃除をさせることは虐待になるようです。日本人は違いますよね。言うまでもなく、自分を成長させてくれる教室に対する感謝の念の現れです。そうした思想も、全てのモノに霊が宿るというアニミムズ文化から発生しています。つまり、掃除も日本古来の文化に依拠しているのです。

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2014.5 長谷川の哀!

● 「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載されている漫画「美味しんぼ」で、東京電力福島第1原発事故をめぐり「鼻血が出る」などの描写が問題となって以降、福島県内のホテルや旅館などに「行っても大丈夫か」などの問い合わせが殺到しているそうです。対応に追われる事態となった地元の観光関係者からは、怒りの声が相次いでいます。「もう勘弁してほしい」「悲しい思いでいっぱいです」―。「美味しんぼ」問題を受け、福島県の観光関係者からは悲鳴が聞こえてきます。
 福島市内の温泉旅館では、美味しんぼでの鼻血などの描写が問題となって以降、「子供は福島に行っても大丈夫か」「福島に行くと鼻血が出るのか」などの問い合わせが相次いでおり、多い時で1日十数件に達しています。「修学旅行を予定していた生徒さんの親御さんが心配して『福島には行かせたくない』と。なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか」
 一方で、原作者を擁護する声もあります。 映画監督としても活動しているお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(50)は、「表現の自由」を主張します。松本さんは美味しんぼ騒動に言及する中で、作品はみんなで作るものではなく作者のものであるとして、「外部の人間がストーリーを変えろとかいうのは、ちゃんちゃらおかしな話なんですよ」とコメントしました。続けて「これに関しては漫画家さんが神、映画に関しては映画監督が神なんですよ」と指摘し、「周りがごちょごちょ言って変えろとか言うのは神への冒とく」とも語りました。科学的事実について断定する力を私は持っていません。しかし、誰かの意見に迎合するのではなく、自分の考えを持つ意識だけは大切にしたいと考えています。

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2014.5 長谷川の感!

● 4月に新入社員が入ってくると、会社では「今年の新人は大人しいな」「今年の新人はなかなか良いぞ」という風に新人品評会が繰り広げられます。
   よく言われるのが「最近の若いヤツらは……」というダメ出しでしょう。特に最近は一つの図式があるようです。「若いヤツら=ゆとり世代=弱い、使えない」です。近年、ゆとり教育の是正が図られていますが、若者に対する社会の見る目は厳しいものがあるようです。さらに恐ろしいことに、若い新入社員達は毎年奇妙なネーミングでレッテルを貼られています。日本生産性本部では毎年3月に新入社員の特徴とタイプを発表します。2014年の今年は「自動ブレーキ型」だそうです。ちなみに過去は以下のようになっています。2013度「ロボット掃除機型」、2012年度「奇跡の一本松型」、 2011年度 「はやぶさ型」2010年度「ETC型」2009年度「エコバッグ型」2008年度「カーリング型」…。
 こうしたレッテルを貼ると、何か全てを理解した気になります。しかし、単一の言葉で全ての若者を一括りにすることには反対です。京進スクールワン吉野町教室に通う生徒ですら、1人ひとり個性があります。その個性を見ることなく、一言で全てを表すと本質が見えなくなります。また、レッテルを貼られる若者も迷惑でしょう。
 人は、レッテルを貼ることで安心を得たい生き物です。その最大のモノは「学歴」でしょう。子供たちにとって必要なのは、学歴というレッテルではなく学力という「生きる力」です。

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2014.4 長谷川の哀!

● 韓国南西部珍島沖合で起きた大型旅客船「セウォル号」沈没事故。痛ましいことに、犠牲者の多くは修学旅行中の高校生だと言います。心からご冥福をお祈りします。
 ところで、この事故では船長をはじめとする乗組員がいち早く脱出したことが波紋を広げています。報道によると、「事故発生当時、セウォル号には船長のほか、1等航海士2人、2等航海士と3等航海士各1人、操舵(そうだ)手3人、甲板長と機関長各1人など、約30人の乗組員が乗っていたが、沈没する瞬間まで船内で案内放送を続けた末に遺体で発見されたパク・チヨンさん(22)を除き、救助されていたことが分かった」とのこと。数年前のイタリアで起こった豪華客船「コスタ・コンコルディア号」の座礁転覆事故を思い出します。この船の船長は事故発生直後に脱出していました。船長は過失致死などの容疑で警察に逮捕され、検察は約300人の乗客を見捨てて逃亡した「職務放棄罪」を適用して起訴し、裁判では乗客1人当たり約8年と計算して、懲役2697年を求刑しています。
 海上で事故が発生した場合、船内で最後まで乗客の安全に責任を持つということは、船長が必ず果たすべき義務であり、名誉かつプライドと考えられています。1513人の犠牲者を出したタイタニック号の惨事でも、エドワード・スミス船長は最後まで乗客の脱出を指揮しました。スミス船長の故郷である英国リッチフィールドには、船と運命を共にしたスミス船長の銅像が建立され、銘板には「英国人らしく行動せよ」というスミス船長の最後の言葉が刻まれているということです。自分の命は大切ですから、我先に脱出した乗務員を責めるつもりはありません。ただプライドを持った「海の男たち」を称えるのみです。

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2014.4 長谷川の感!

● 観客動員数は750万人を超え、興行収入100億円は目前、さらに全世界興収歴代8位にランクインするなど、映画史に残る大ヒットとなっている『アナと雪の女王』。そのファン層は未就学児からシニア層まで幅広く、電車の中やカフェなどの日常の会話の中でも、その話題が話されるなど、もはや社会現象となっているようです。塾生の中にも既に鑑賞した人も多いのではないでしょうか。主題歌も大ヒットしていますよね。
 ところで、「アナと雪の女王」の原題(元の題)をご存知ですか?『Frozen』(フローズン)です。意味は…「凍っている」でしょうか。それに対して、日本だけのタイトル「アナと~」を邦題と言います。多分、日本以外の国では『Frozen』のままで公開されているのではないでしょうか。でも、フローズンと言われてもイメージが湧きませんよね。そこで、日本の配給会社の宣伝プロデューサーが映画のイメージに合う邦題を付けます。過去のディズニー作品を例にすると、『カールじいさんの空飛ぶ家(2009年公開)』の原題は『Up』、『レミーのおいしいレストラン(2007年公開)』の原題は『Ratatouille』(意味は野菜料理の1つ)です。逆に、『ウォーリー(2007年公開)』の原題は、『WALL-E』と、そのまま表現されることもあります。こうして見てみると、原題はシンプルで邦題の方が楽しく感じます。どうやら日本人は、こうした感性を持ち、それを表現するのが得意なようです。
 食事の内容を見ても、和食は世界の食事の中で最も繊細で美しく、日本人の感性が表現されています。そして今、世界中で和食ブームが起こっているように、日本人の感性が求められているのです。みなさんも、日本人の持つ繊細な感性を大切にするとともに、大いに誇りに思ってください。

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2014.3 長谷川の哀!

● 30歳の美人リケジョ?の大発見が一転、疑惑の巣窟になってしまいました。あの「STAP細胞」です。画像の切り貼り、写真の流用、論文の盗用と、次から次へと疑惑が持ち上がっています。最大の問題は、世界中の研究者が行っている再現実験で、誰もSTAP細胞の作成に成功していないことです。このままでは、「STAP細胞」そのものの存在すら疑われます。一部の報道によると、「おばあちゃんの割烹着」「ピンクの壁紙」すら演出とか…。どんな大人の事情があるのか知りませんが、論文の撤回を含め、全てをリセットしなければならない事態なのでしょう。

「過ちを正すのに憚ることなかれ!」

 人は間違いを犯します。思わず嘘を付きます。他の生物との大きな違いです。しかし、それを訂正する勇気(能力)を持っているのも人間です。子供たちは人として未成熟な存在です。当然、過ちを犯します。その過ちを糊塗するために次の過ちを犯すことだけは避けたい。勇気を持って謝罪し、悔い改めることを実行してほしい。そして周りの大人は、そうした子供たちを許し、受け入れる寛容さを持ってほしい。そんな穏やかな社会でありたいものです。ただ、一方で…

 未成年者による凶悪事件が起こるたびに、少年法に守られている「犯罪者」に憤りを感じている自分がいることも事実です。被害者、その家族の無念を思うとき、厳罰を望んでしまいます。きっと人間は、そうした矛盾を抱えながら生きる宿命を背負っているのでしょう。STAP細胞の行く末は混沌としていますが、事実は事実として明らかにし、当事者にきちんと責任を取らせることを(すでに社会的制裁は下されていますが)望むと共に、再起の道も残してあげてほしい…そんな思いで事の顛末を見守っています。

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2014.3 長谷川の感!

● 今の日本では「死語」になっていると思われていたセリフが、国会の場で発せられました。報道によると、以下の通りです。
 
自民党の三原じゅん子参院議員は19日の参院予算委員会で、4月からの消費税増税に関連し、日本で商品を販売する外国企業による「消費税逃れ」の実態を批判した。外国企業は、消費税課税の対象外。ネット広告や音楽配信、電子書籍について、約250億円(2012年)の税収が失われたとする民間の調査を紹介。「日本の消費者に同じ商品を販売しながら、日本企業と納税方法が違う。多国籍企業の課税逃れを見逃せば、結局負担は国民にのしかかる。税のゆがみは国家のゆがみ。お天道さまは見ている」と指摘した。安倍晋三首相は「多国籍企業の課税逃れが横行すれば、税の公平性の根本が崩れる。お天道さまが見ているという倫理観は大事」とした。

 私が子供の頃は、頻繁に使われた戒めの言葉です。「お天道様が見ている」。自分が悪いことをすると、誰も見ていなくてもお天道様(太陽)は見ている。けっして隠し通すことは出来ないという趣旨です。日本人の道徳観を表した言葉ですね。

 ところで、このお天道様とは誰のことでしょう。普通に考えれば、「目に見えない神様」を指すようですが、私は次のように考えています。お天道様とは自分自身のことだと。そう、自分の行為は自分には隠せません。誰が咎めなくても、悪いことをすれば自分の良心が痛みます。自分で自分を許せなくなります。そうやって日本人は自分を律し、「自分に恥じない自分」になろうとしてきました。それは、世界に誇るべき美徳と考えています。私も今日一日、自分に恥じない自分でいられたか?そう問いかけて眠りについています。ただ…そう確信できる日の何と少ないことか。この年になっても自責の日々です。

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2014.2 長谷川の喜!

● ソチ・オリンピックで日本の選手が大活躍しています。女子スキージャンプの高梨選手は惜しくもメダルに届きませんでしたが、そのコメントはやっぱり素晴らしかった。そして何より、41歳のレジェンド葛西選手。スキージャンプのラージヒルで銀メダル、そして団体で銅メダルに輝きました。印象的だったのが、個人のラージヒルで銀メダルの時は笑顔の中にも悔しさを覗かせていたのですが、団体の銅メダルの時には仲間を思って男泣きに泣いたことです。「難病や故障を抱えて頑張っている彼らにメダルを取らせてあげたかった」というセリフに、彼の人間性を見ます。自分のことよりも周りの人のことを思うのは、日本人の美徳です。
 考えてみれば、塾という場も同じです。確かに勉強は「個人競技」かもしれません。しかし、互いに思いやって、互いの健闘を願う。そして、他者の迷惑にならないように配慮し、共に優れた学習環境作りに協力し合う…そうした仲間意識が、互いを高めることにつながります。切磋琢磨の本当の意味はココにあります。もちろん子供たちはまだ未成熟な存在で、時として他者の迷惑になる振る舞いをすることがあります。それを諌め、気付かせるのもまた、我々指導者の役割です。
 最後の手段として私は、時として破門を言い渡すこともあります。それで自らの過ちに気付いてくれれば…あるいは、「長谷川を見返してやろう」と発奮し、自らの成長の糧にしてくれればとの思いです。経営者としては最低の行為かもしれませんが、教育者としては自分が嫌われることを恐れずに決断を下すことも必要だと考えています。
 その甲斐あってか、現在の京進スクールワン吉野町教室の生徒は皆、葛西選手のように仲間を思いやり、節度ある振る舞いをする者ばかりです。それを私は、個々の成績向上以上に誇りに思っています。そうした素晴らしい生徒たちの全てに、神の祝福があらんことを願うだけです。頑張れニッポン!

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2014.2 長谷川の感!

● オリンピックという場は、人間ドラマがいっぱいです。そこには、作り物ではない美談があふれています。今回のソチ・オリンピックでもこんなことがありました。
 クロスカントリースキーのカナダ人コーチが、男子スプリントフリーで、競技中にスキー板が破損したロシア人選手を助けたのです。準決勝に出場したロシアのアントン・ガファロフ選手は、高速でヘアピンカーブに差し掛かったとろで転倒。それでもゴールに向け、起き上がって足を引きずりながら前に進もうとしたのですが、左足に履いていたスキー板は完全に壊れていました。すると、その様子を見ていたカナダチームのコーチ、ジャスティン・ワズワース氏が駆け寄り、持っていたスキー板と破損した板を取り替えたのです。ソチ五輪の広報担当、アレクサンドラ・コステリナ氏はこの行動について、「これこそが五輪の本質であり、その精神、その中核をなすもの。素晴らしい行動だ」と褒めたたえています。一方、カナダ紙トロント・スターによると、ワズワース氏は「わなにかかった動物を見ているようだった。何もせず、じっとしていることなどできなかった」と語ったといいます。
 スポーツの世界に国境はありません。目の前で苦しんでいる人がいれば自国の選手、他国の選手関係なく手を差し伸べます。クロスカントリーは日本が不得意とする競技であり、あまり注目されません。しかし、こうした逸話を知ると、スポーツはいいなあと改めて思います。
 今回のオリンピックは日本人の素晴らしさも浮き彫りになっています。高梨選手、葛西選手だけではなく、金メダルを取った羽生選手の言動にも感動しました。常に礼節を忘れず、ペコリとお辞儀をして表彰台に飛び乗り、大声で君が代を歌う彼の姿に、全ての日本人が誇らしく思ったことでしょう。そして、過去の大会でヒンシュクを買ったスノーボードの選手たち。15歳という最年少でメダリストになった平野歩夢選手の「やんちゃぶり」も微笑ましい。
 心配されたテロ行為もなく、いよいよ終盤です。このまま、最高の五輪で終わってほしいものです。

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2014.1 長谷川の哀!

● お隣の東京都では知事選が始まります。主な立候補者としては自民党が支持す
る舛添要一元厚労相、小泉元首相が個人的に支持する細川護煕元首相、田母神俊
雄元航空幕僚長、宇都宮健児前日弁連会長…見事に、元と前のオンパレードです。
そして…言うのも申し訳ないのですが、全員が私より年上。いえ、政治に年齢は関係ないのですが、もう少し若い人が出ないものかと…。舛添氏は自民党が野党に転落したとき、「自民党に未来はない」と言って党を飛び出した人です。(後に除名)それが自民党の支持を得て都知事選に立候補するのは節操がないと言わざるを得ません。

細川氏は総理時代、佐川急便からの1億円借り入れ問題で窮し、わずか9か月でその座を追われた人です。今回の都知事選が、猪瀬氏の5千万円借り入れ問題から始まったことを考えると、これも節操がない。

 私は、政治家が皆、保身に走る人ばかりとは思いません。中には尊敬に値する政治家が多く存在することも知っています。しかし、今回の都知事選の顔触れをみると…ちょっと落胆します。

 政治家は国家を動かす国のリーダーです。欧米で浸透している『Noblesseoblige(ノーブレス・オブリージュ)』という観念をご存知でしょうか。フランスに起源する、貴族に課せられた義務を意味する言葉です。当時の貴族には多くの特権も与えられましたが、戦争となれば率先して最前線に立って命懸けで戦う義務も課せられていました。要するに、人の上に立ち権力を持つ者は、その代価として身を挺してでも果たすべき重責があるというわけです。

 いつか、当塾から国を動かす真のリーダーが誕生することを夢想します。それは、「君」かもしれませんね。

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2014.1 長谷川の喜!

● とにかくスキージャンプの高梨選手がスゴイ!今シーズンのワールドカップ9
戦のうち8勝。圧倒的な強さを見せています。彼女の活躍によって、ソチ五輪の
出場枠が3人になりました。そのソチ五輪では断トツの優勝候補です。

 高梨選手はまだ17歳。塾生の皆さんと同世代です。その若さで世界のトップに立っているのもスゴイのですが、コメントがまた素晴らしい。周りの人に対する感謝を忘れず、蔵王での連続優勝時も「悪天候の中、応援に来てくれた皆さんに良いジャンプを見せたかった」と、ファンに対する思いを述べています。一流の
スポーツマンは、人間も一流です。

 かつて、スノーパイプのオリンピック選手数人が、報道陣から大バッシングを受けたことがあります。当時のスノーパイプはファッションの要素も高く、髪を染め、ピアスをしている選手も多くいました。いえ、その風貌が反感を招いたわけではありません。聞くところによると、まだ年若なその選手たちは、自分より
ずっと年上の報道陣に対して、実に礼を失した態度を取り続けたというのです。ガムを噛みながら、タメ口で答える。他の乗降客がいるのに、迷惑を顧みずロビーで車座になって話し込む…見過ごせずに注意した大人(報道記者)に逆切れする…彼らが成績不振に終わった時、報道陣は「ざまーみろ」と叫んだと言います。
 若者は良く、「自分に正直に自由に生きたい」と言います。しかし、自由にふるまっている彼らが最も不自由に生きているように見えるのは私だけでしょうか。

私には、周りに配慮しながら礼儀正しくふるまっている人の方が自由に生きているように見えます。

 少なくとも私は、礼儀正しい高梨選手を心から応援します。

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2013.12 長谷川の感!

● 中国の動きがきな臭い?と思っていたら、北朝鮮ではナンバー2と言われた張
成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されたという衝撃的ニュースが舞い込んでき
ました。平和な国、日本では考えられないことです。日本は今、グローバル化の波にのまれています。グローバル化とは「人・金・物・情報が国境を無視して行き交う世界の構築」と定義されますが、それはすなわち、国益がもろにぶつかり合う世界でもあります。世界には様々な国家が存在します。我々日本人が考える正義・価値が通用しない人々がたくさんいます。それを統一することは困難です。ならば、それぞれが違う価値観を持っているという前提で上手に付き合っていく知恵を身に付けなければなりません。そのためにも、正しい知識の習得は必要です。

 例えばスイス。永世中立国という言葉と、アルプスの少女ハイジのイメージから、穏やかで平和な国を想像しがちですが、実態は違います。永世中立国を維持するためには強大な軍隊の存在が不可欠です。国民皆兵を国是としており、徴兵制も採用しています。職業軍人と予備役兵合わせて約22万人の軍人が存在し、専守防衛に徹してはいますが、有事の際には焦土作戦も辞さないという国家意思を表明しています。

 日本はユーラシアという世界最大の大陸の端に位置する島国のため、どうしても国際情勢には疎くなります。鎖国政策は明治になって破棄されましたが、精神的鎖国は続いていました。しかし、否応なしにグローバル化が進む現代、一国主義は通用しません。ましてや、子供たちが生きる近未来は尚更です。世界に存在する国・人種・宗教・風習・習慣…ありとあらゆることを学ばなければ、国際社会で生きていくことはできないのです。
 こんなに近くに存在するのに、こんなに理解できない国がある。その事実を真正面から見据え、認識し、対処していく知恵を持つことです。未来を生きる子供たちには絶対に必要なことなのでしょう。

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2013.12 長谷川の歓!

● 来年、ブラジルで行われるサッカーW杯の組み合わせ抽選会が行われました。
日本はC組、対戦国はコートジボアール、スイス、コロンビアです。下馬評では
「楽な組」と言われ、決勝トーナメント進出は固いように思われていますが、本
当にそうでしょうか。少なくとも、対戦国のすべてが「組み合わせに恵まれた」と思っているのは間違いありません。FIFAのランキングを見ても、日本は断トツの?最下位なのですから。あまり過度な期待は禁物です。三戦全敗でも不思議ではないのですから。

 個人的にはW杯の真剣勝負の中で、ブラジルやスペイン等の強豪国(サッカー有名国?)との対戦を見たいのですが、それは決勝トーナメントの楽しみにしておきましょう。

 サッカーのワールドカップは、オリンピックをしのぐ世界最大のスポーツイベントだと言われています。数あるスポーツの中でサッカーは特別です。何せ、FIFAの加盟国は国際連合の加盟国よりも多いのですから。ファン(サポーター)の熱狂度もレベルが違います。文字通り人生を賭けて応援している人が多数存在します。サッカーが原因で戦争になったこともあります。今回対戦するコロンビアでは、W杯でオウンゴールをした選手が射殺されるという悲劇も起こっています。日本がW杯出場を決めたとき、渋谷に繰り出した若者の様子が映し出されていましたが、他国はレベルが違います。祝砲として、若者が文字通り拳銃をぶっ放す国もあります。DJポリスの説得に呼応する日本の若者は、愛すべき常識人です。

 2月にはロシアのソチで冬季オリンピックが開催されます。個人的には浅田真央選手に前回オリンピックの雪辱をしてほしいのですが…。いずれにせよ、2014年は冬季五輪とW杯でスポーツ一色の年になりそうですね。日本人としては寝不足が心配です。

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2013.11 長谷川の感!

● 東北楽天ゴールデンイーグルスが初の日本一に輝きました。おめでとうございます。星野監督自身にとっても、監督として初の日本一です。星野氏は北京オリンピックに日本代表監督として臨み、メダルを逃したことで猛烈な批判にさらされました。曰く「押さえの岩瀬に固執しすぎた」「選手に情をかけすぎる」「短期決戦に弱い」等々。それが今度は賞賛の嵐です。「勝てば官軍」とはよく言ったものです。
 今回の日本シリーズでも星野イズムは健在でした。何と言っても前日、160球を投げて完投した田中投手を最終戦の9回に登板させたことです。星野監督は「投げさせるつもりはなかった。田中投手がどうしても投げたいと言うものだから…」と発言していましたが、私は星野監督流の演出だったと理解しています。リスクは大きかったですが、記憶に残る日本シリーズになりました。
 これで、ソフトバンク、楽天と新規参入したIT企業を親会社に持つ新規参入球団が日本一になりました。次は…言うまでもなく横浜に本拠を持つベイスターズの番です。今年は大健闘をして定位置の?最下位から脱出しました。一時は3位をうかがう勢いも見せました。中畑監督の続投も決まり、来シーズンは大いに期待していいでしょう。
 こうしてプロ野球界の歴史を見てみると、日本経済の歴史を見る思いです。かつては南海・西鉄・阪急・阪神と、電鉄会社が主流でした。現在残っているのは阪神と西武(西武は身売りの噂が絶えませんが)だけです。映画会社の東映、大映もかつてはプロ野球球団を保持していました。
 また、フランチャイズもかつては首都圏と関西に集中していたのが、現在は札幌・仙台・所沢・福岡に球団が移転し、地方分散が進んでいます。ITの発達が地方の時代を生んでいるのでしょう。この地方への分散は世界への分散に繋がっています。プロ野球選手も、その多くがアメリカへ、メジャーリーグへと向かっています。こうして、あなたの活躍の場も世界へと広がっていくのです。ただし、プロ野球の世界を見ても分かるように、能力のある者だけがその恩恵を受ける時代になっていることもお忘れなく。

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2013.11 長谷川の勘!

● 教育再生実行会議が大学入試改革案をまとめました。現中1の学年からセンター入試を廃止し、複数回受験可能な到達度テスト(仮称)を実施するというものです。到達度テストは基礎と発展に分かれ、最初の基礎テストは高2の7月を予定しています。現中1生にしてみると、高校生になった瞬間、受験1年前になるわけです。もちろん、まだ流動的な部分はありますが、心構えだけは必要でしょう。
 基礎力テストは一般入試には反映されませんが、推薦・AO入試の判定資料に使われるということです。手を抜くわけにはいきません。我々塾側も、万全の準備が必要になります。
 問題は、達成度テストは全国共通なのに、使用する教科書は学校単位で違っていることです。現在のセンター試験のように、高3の1月実施ならば問題はありません。しかし、高2の7月実施の場合、この問題は大きな影響を与えます。高校授業も、到達度テストを睨んだ内容に変貌することでしょう。そうした変化にいかに対応していくか。生徒も塾も、そこが問われています。

 ただ、当塾生は心配には及びません。そうした日々の変化に柔軟に対応できるのが個別指導です。

 あなたの学校授業の内容・進度に我々は的確に対応します。また、当塾が導入している映像教材@willの有意点もあります。他の映像教材(例えば東進)は一般入試をターゲットにした構成になっており、1回の講座が平均で90分です。それに対して@willは1回が20分前後で構成されており、授業内容に合わせて細かく対応できる優れものなのです。間違いなく当塾は、大学入試改革に最も対応できる塾の1つです。どうぞ、安心して通塾を続けてください。

 京進スクールワン吉野町教室は、高校受験だけではなく大学受験においても「あなた」の最高のサポーターになります。

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2013.10 長谷川の哀!

● 太平洋高気圧の勢力が強い影響で、10月12日は関東地方を中心に朝から気温が上がり、千葉県横芝光町で32・1度、静岡市清水区で32・0度を観測したのをはじめ、正午現在、関東や東海地方の36地点で30度以上の真夏日となりました。東京都心も午後1時に31・3度を記録し、1875年の統計開始以来、最も遅い真夏日です。10月も半ばだと言うのに、この暑さ。新潟では観測史上初の10月の猛暑日になったようです。そんな季節外れの残暑の中、中学3年生とその保護者を対象とする「親子セミナー」が開催された直後に「10年に1度の大型台風」の到来。伊豆大島では甚大な被害が出ているようです。心からお見舞い申し上げます。

 この1ヶ月のトピックスとしては、何と言っても踏み切りで老人を助けて犠牲になった横浜の女性でしょう。ご両親の気丈な対応を含め、こんな人たちが日本にまだいるのだと感動します。私はとても真似ができません。

 かつての人気芸人だった桜塚やっくんの死も痛ましい。自らが運転する車が高速道路で自損事故を起こします。後続車に知らせるために後方へと走った「やっくん」が撥ねられて死亡…。その直前には車を降りようとしたマネージャーも後続車に撥ねられて死亡しています。「魔のカーブ」と恐れられた現場だったようです。ここでも「やっくんの父親」のコメントが胸を打ちます。「息子が死んだのは仕方がない。自分が運転していて事故を起こしたのだから。しかし、息子のせいで亡くなった方にはお詫びの仕様がない…」

 事故は悲惨です。しかし、こうした強く美しい日本人の存在が心を打ちます。心からお二人のご冥福をお祈りします。合掌

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2013.10 長谷川の疑!

● 相変わらずブラック企業の話題が多い。ブラック企業の定義は、「採用した若者に長時間労働をさせ、パワハラもあわせて、若者の心身を疲弊させて使い捨てる企業」です。労基法では、月に45時間を越える残業を禁止しています。80時間を越えると、命に関わると言われています。ところが、「名ばかり管理職」に任命され、すずめの涙の「みなし残業手当」で多大な労働を強いられている若者がいます。現在の就職難に付け込んだ悪質な手法です。もちろん、若者を使い捨てる企業は糾弾されるべきです。しかし、労働に対する過度な苦役感を刷り込むのもどうかと思います。以前もお話しましたが、現在の労働感は「仕事は罪人か奴隷が行うもの」という価値観を持つ西洋で作られました。日本は違います。
 かつての日本人は勤勉を美徳とし、夜明けから日の入りまで平均で12時間、それも休みなく働いたものです。残業80時間で過労死ならば、江戸時代の農民は全員過労死しています。農民だけではありません。当時の日本人は盆と正月くらいしか休みませんでした。(だから保存食としてのおせち料理がある)だって、将軍様からして365日、24時間のフルタイム勤務です。当然、武士達も同じです。彼らは24時間、武士であり続けました。奉公に出た丁稚達もそうですよね。年に2回の薮入り以外は基本的に休みなしです。でも、過労死はなかった。言ってみれば過労死も現代病です。その主因はストレスです。
 こうした考え方を「従業員をもっと働かせるための理論武装」に使われるのは本意ではありませんが、
私は誰もが活き活きと前向きに、喜んで働く社会を理想とします。そのためにはやはり、「仕事は自分のためではなく、世のため人のために行うものだ」という文化・風土を広めなければなりません。人は、「自分のため」に行動するのは辛いものです。
 我々教育者は工場製品を作っているのではありません。人をつくっています。機械工場ならば、ベルト・コンベアを止めれば仕事をしなくても済みますが、人づくりはそうはいきません。我々は365日、24時間、教育者であり続けることが求められています。それが教育者としての矜持だと考えています。

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2013.9 長谷川の喜!

● 2020東京オリンピックが決定しました。横浜からは日帰りで行けます。今から7年後が楽しみです。前回の東京オリンピックの時、私は小さな子どもでした。東洋の魔女がコート上を跳躍し、体操日本が圧勝しました。反面、柔道無差別級はオランダのへーシング選手に優勝をさらわれ、マラソンの円谷選手は国立競技場のトラックで抜かれ、銅メダルに終わりました。そうした栄光と挫折の光景が、今も鮮やかに蘇ります。あの興奮を今の子ども達が体験できると思うと、本当に良かったと思います。
 さて、7年後、あなたは何歳になっているのでしょう。現在15歳の中学3年生は22歳。大学を卒業する年になります。中学1年生は20歳、成人式を迎えます。多くの塾生が大人の仲間入りをしている計算です。その時、いったいどんな人生を歩んでいたいですか?
 バラ色の未来は、突如やってくるものではありません。今日、明日の延長上にしか未来は存在しません。つまり、今日の過ごし方で「あなたの未来」は決まるのです。
 理論上、過去を覗(のぞ)くタイムマシンは造れます。実際、あなたの見ている太陽は9分前の太陽です。しかし、未来を覗くタイムマシンは永久に作られることはありません。なぜなら、未来はあなた自身が作るものだからです。言ってみれば今、あなたは「あなたの未来」を作っているのです。
 震災からの復興、福島の原発問題と、日本が抱えている課題は山積みです。それでも、7年後というマイルストーンが全ての日本人に与えられました。2020年、世界に胸を張れる日本にしたいですね。そしてあなたも、胸を張って歩ける「大人」になって下さい。

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2013.9 長谷川の喜!

● 2020東京オリンピックの招致に大きな力を発揮したのが、パラリンピック選手の佐藤真海さんです。大学生の時、骨肉種(癌の一種)により片足を失い、それでも陸上選手として2大会連続のパラリンピックに出場するまでになりました。三度目の出場を目指している時、故郷が震災に遭います。時として神は、過酷な試練を与えます。佐藤選手は故郷の復興に尽力し、オリンピック招致活動のプレゼンテーターに選ばれました。笑顔を絶やさず、スポーツの持つ力を自らの体験を交えて訴える彼女は、本当に素敵でした。
 「神は乗り越えられない試練は与えない」…本当にそうですね。塾生諸君も、日々の生活の中で様々な試練と戦っていることでしょう。特に中学3年生、高校3年生の皆さんは、これから受験という試練に立ち向かうことになります。本番が近くなればなるほど、悩みや苦しみが大きくなることでしょう。その時は、どうか佐藤選手の笑顔を思い出してください。あなたの何倍もの試練を乗り越えた笑顔を。
 ハード・ボイルドという言葉をご存知ですか?ハンフリーボガードが登場するギャング映画や小説の分野の一つです。直訳すると「固ゆで卵」でしょうか。しかし、本当の意味は違います。「やせ我慢」という意味です。辛いこと、苦しいことがあってもオモテに出さず、意地を張って生きていく男の姿を表しています。「顔で笑って心で泣いて」「武士は食わねど高楊枝」…まあ、それと同じです。
 ぜひ、あなたもハード・ボイルドで行きましょう。今の境遇や不運を嘆いても、何も変わりません。ならば、それらをグッと飲み込んで前を向くのです。「神は自ら助ける者を助く」と言います。必ず報われる時が来ます。神様だって、全ての人から恨まれるのは辛いものですよ、きっと。

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2013.8 長谷川の哀!

● 終戦記念日の8月15日です。日本中が鎮魂の祈りを奉げる日です。ただ、生徒たちはもちろん、保護者の方々も「戦争を知らない子供たち」です。私もそうです。戦争とは遠い国の話のように感じます。しかし、我々日本人にとって戦争とは「今、そこにある危機」に違いはありません。中国の世論調査では、「日本との武力衝突やむなし」と考えている人が過半数を占めているとの報道がありました。
 ただ私は、それが中国人ひとり一人の「本音」とは考えていません。未成熟の国、特に民主主義が確立していない国では、本音を吐露することに躊躇する傾向があります。戦前の日本がそうでした。「戦争を回避すべきだ」「アメリカには勝てない」などと本音を漏らそうものなら、「非国民」というレッテルが貼られ、致命的非難が浴びせられたものです。問題は、そうした精神構造の集団内ではいわゆる「集団ヒステリー」を起こしやすいということです。悲惨な事件である若者の「集団リンチ事件」のほとんどが、そうした状況下で起こります。自らの意思とは別の力学が働き、ブレーキが利かなくなります。
 今、中国・韓国では反日思考がピークを迎えているようです。日本を対象とした「集団リンチ」の様相を呈しています。たぶん(想像ですが)かの国で親日を表明すれば、致命的な非難が集中するのでしょう。それに呼応して、日本国内でも反中・反韓思想が高まっているようですが、そうした関係性の中で不測の事態、つまり集団ヒステリーの爆発が起こることを心配します。少なくとも70年前に失敗を経験している日本が、同じ失敗を繰り返してはいけません。隣国同士は常に理解し合えない…これは国際常識です。その前提に立って、相手と共存する知恵を紡ぎ出さなければならないのです。

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2013.8 長谷川の哀!

● 終戦記念日の8月15日です。日本中が鎮魂の祈りを奉げる日です。ただ、生徒たちはもちろん、保護者の方々も「戦争を知らない子供たち」です。私もそうです。戦争とは遠い国の話のように感じます。しかし、我々日本人にとって戦争とは「今、そこにある危機」に違いはありません。中国の世論調査では、「日本との武力衝突やむなし」と考えている人が過半数を占めているとの報道がありました。
 ただ私は、それが中国人ひとり一人の「本音」とは考えていません。未成熟の国、特に民主主義が確立していない国では、本音を吐露することに躊躇する傾向があります。戦前の日本がそうでした。「戦争を回避すべきだ」「アメリカには勝てない」などと本音を漏らそうものなら、「非国民」というレッテルが貼られ、致命的非難が浴びせられたものです。問題は、そうした精神構造の集団内ではいわゆる「集団ヒステリー」を起こしやすいということです。悲惨な事件である若者の「集団リンチ事件」のほとんどが、そうした状況下で起こります。自らの意思とは別の力学が働き、ブレーキが利かなくなります。
 今、中国・韓国では反日思考がピークを迎えているようです。日本を対象とした「集団リンチ」の様相を呈しています。たぶん(想像ですが)かの国で親日を表明すれば、致命的な非難が集中するのでしょう。それに呼応して、日本国内でも反中・反韓思想が高まっているようですが、そうした関係性の中で不測の事態、つまり集団ヒステリーの爆発が起こることを心配します。少なくとも70年前に失敗を経験している日本が、同じ失敗を繰り返してはいけません。隣国同士は常に理解し合えない…これは国際常識です。その前提に立って、相手と共存する知恵を紡ぎ出さなければならないのです。

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2013.8 長谷川の喜!

● 「モスクワで行なわれている陸上の女子マラソンで、福士加代子選手が見事に銅メダルを獲得しました。福士選手は長くトラックの長距離、5000m、一万mの第一人者でした。彼女が始めてフルマラソンに挑戦したときは、日本中の注目を集めたものです。ところがその初レース、30km付近でエネルギーを使い果たした福士選手は、ゴールを前にして4回も転倒します。それでも、コーチの「もう辞めろ」と言う指示を拒否し、最後まで走り切りました。レース後のコメント「生まれたての小鹿のようだった」は有名です。
 その後、何度もマラソンに挑戦したのですが、正直、満足のいく結果は得られていませんでした。その彼女が、世界選手権の大舞台でメダル獲得。本当に喜ばしいことです。
 彼女の特長は、どんなに苦しい時でも笑顔で走ることです。あの初レース。4度も転倒したときでさえ、彼女は笑顔を絶やしませんでした。苦しいときに「苦しい顔」をするのは簡単です。また、そうすれば周りの同情を得られるかもしれません。私は福士選手の笑顔に、そうした同情をきっぱりと拒否する凛とした矜持(きょうじ:プライド)を感じます。表面的には報道陣に対して冗談ばかりを言う「おちゃめな陸上選手」を装っていますが、内面は芯の強いストイックな女性なのでしょう。私は年齢的には随分先輩ですが、そうした福士選手の強さは見習いたいと思います。
 私の好きな言葉に「ハード・ボイルド」があります。直訳すると「固ゆで卵」ですが、実際の意味は違います。あえて意訳すれば「やせ我慢」でしょうか。辛い時、苦しい時ほど、その素振りを見せない…そうした生き方を貫きたいものだと思っています…ちょっとした擦り傷にも悲鳴を上げている私ですが…。

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2013.7 長谷川の哀!

● やっと?法曹制度の見直しが決定しました。決定したのは「司法試験合格者年間三千人目標の撤回」だけで、具体的な見直し内容はこれから2年掛けて議論するという悠長さですが…。かつて、医者と弁護士はステータスの象徴であり、高額所得者の象徴であり、子ども達が憧れる職種の象徴でした。それが現在では…
 「13歳のハローワーク」が発表している人気職業のトップテンに医師も弁護士も入っていません。医師は震災の影響から21位⇒11位とランクアップしていますが、弁護士にいたっては85位⇒82位と低迷したままです。検事・判事は100位にも入っていません。このランキングはサイトのアクセス数を元に作られているようですので、実際の子どもの希望とは若干ずれているとは思います。(ランキング上位にナニー「親に代わって子どもの面倒を見る人」が入っています。これなどは文字通り「なに?」という興味からアクセスしたものと思われます)
 それでも医者はまだしも、弁護士・検事・判事の法曹界は、子ども達にとって魅力的な職業ではなくなったようです。実際、司法試験には合格したけれど、どこの弁護士事務所にも採用されず、就職浪人している人が大勢いると聞いています。苦労して司法試験に合格しても就職できず、一般企業へ転身するには年を重ねすぎている…悲惨な状態です。
 確か、法科大学院を創設する頃には、アメリカ等の諸外国と比べて、日本の弁護士はあまりにも数が少ない、これからはアメリカ並みに訴訟が増え、弁護士が足りなくなる…そんな論調があったように記憶しています。あまりにも杜撰な見通しでした。「和国」である日本が訴訟社会になると仮定することに無理があります。多民族人工国家であるアメリカでは、価値観・正義観の衝突が避けられません。そのため、必然的に訴訟社会になります。運転しながらマクドナルドのテイクアウト・コーヒーを飲もうとしてこぼし、火傷を負った老婦人に数億円(数十億円だったかも?)の損害賠償を認める判決を下すのがアメリカです。日本とは根本的価値観が違うのです。
 また、法科大学院の在り方にも疑問は多い。法科大学院の出身者の大半が司法試験を現役一発合格し、エリート弁護士になっているのでしたら、後に続く若者も増えたことでしょう。ところが、司法試験の合格率そのものが20%では…お話になりません。
 日本が法治国家である以上、弁護士をはじめとする法曹人の重要性は認めます。ならば、その分野に優秀な人材が好んで集まってくる仕組みを構築しなければなりません。多くの人材が望めば望むほど、その分野の質が向上するのは道理です。政治家も同じです。
 日本は言うまでもなく三権分立の統治国家です。行政・司法・立法で成り立っています。ならば、その三分野が真っ先に子ども達にとって目指すべき職種にしなければなりません。今は、行政だけが突出しています。子どもがなりたい職種の2位、親が子どもにならせたい職種の1位は「公務員」です。理由が「安定しているから」というのは淋しい限りですが…。
 確かに弁護士・検事・判事は地味で苦労の多い、それでいて見返りの少ない職種かもしれません。しかし、日本を支え、守る大切な仕事です。法曹界を革新する若者よ、出でよ!

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2013.6 長谷川の喜!

● ちょっと古い話。現在は格闘家で、北京オリンピック柔道で金メダルを獲った石井選手の話です。彼は柔道家に似合わぬユニークな性格で、そのビッグマウスは回りに顰蹙(ひんしゅく)を買っていました。事件は、母校の国士舘大学で行なわれた優勝報告会で起きました。そこには石井選手の先輩で、2大会連続の金メダルを獲得した○○選手も出席していました。○○選手が先にマイクの前に立ち「みなさんの応援のおかげで勝つことが出来ました。母校の皆さんの前で金メダルの報告が出来ることを嬉しく思います」と、型通りの挨拶をしました。その後、挨拶に立った石井選手が○○選手の感情を逆撫(さかな)でするような発言をしたのです。「金メダルを獲れたのは、みなさんの応援のおかげではなく、自分の才能です。金メダルをとって思ったのは『オリンピックはちっぽけだ』ということです」これに腹を立てた○○選手は、「石井とは一緒にいたくない」と記念撮影に参加せず、先に帰ってしまったというのです。
 ○○選手の気持ちは充分理解できます。柔道に全てを奉げ、必死の思いで金メダルを連続で獲得した。それを「ちっぽけなこと」と評価されたら、自分の30年間の人生も「ちっぽけ」と評価されたのと同じです。普通の感性の持ち主ならば怒ります。まあ、石井選手は二十歳そこそこで世界の頂点に立ってしまった男ですから、天狗になり周りに対する配慮ができなかったのでしょう。小さい時から柔道だけをしてきて、人間としての品格を磨くことをしてこなかった。回りの指導者にも責任があります。
この話はTV番組で取り上げられたのですが、その時の司会者、芸能界を引退した島田紳助氏の解釈が素晴らしい。彼は、こう言ったのです。「解るわ~。俺も若いときは同じだったから。ちゃうねん。本当にオリンピックや金メダルが『ちっぽけ』と思ったんじゃないねん。そこに行く前は『おおきなこと』やったねん。でも、それを達成した以上は、『ちっぽけなこと』と思わなんだったら、次へ進めんねん。獲った後まで『大きなこと』と思っとったら、それで満足して次のステップへ進まれへんねん。だから、わざと『ちっぽけなこと』と思うようにしたんねん」
 正確な言葉は再現できませんが、まあ、こんな趣旨のことを言ったのです。紳助さんは武田鉄矢さんと並んで、薀蓄(うんちく)説教が好きな芸能人で、個人的には好きではないのですが、時に参考になる言動をしてくれます。この解釈も見事です。どう考えても、図に乗った馬鹿者の戯言としか思えないセリフを見事に美化して意訳してくれました…で、見事に高校受験を突破し、高校生活を謳歌している「あなた」へのメッセージです。「あなたにとって高校合格は間違いなく大きな山だった。その山に挑む『あなたの努力』は素晴らしかった。しかし、今となっては『ちっぽけなこと』と思わなければならない。なぜなら高校受験を『ちっぽけなこと』と思わなければ、次の大きな山に挑めないからだ。大学受験、そして、その先へと君たちは次々と大きな山に挑まなければならない。今に満足していたら、次の山を超えられない。今日からは高校合格は『ちっぽけだった』と思うことにしよう」

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2013.5 長谷川の喜!

● 泣けた~。久々に号泣しました。長島さんの国民栄誉の賞授賞式。人気取りだとかパフォーマンスが過ぎるとか安倍総理を揶揄する向きもありますが、我々長島世代に生まれた日本人は全員が今回の受賞を支持していると確信しています。ONに憧れて野球に夢中だった私には、2013年5月5日は忘れられない日になりました。特に王さんが花束を渡す時に長島さんと抱き合う姿…ダメ、また泣きそうです。ONファンとしては、国民栄誉賞はこれで打ち止めにしてほしい。Oで始まりNで終る…無理な注文とは判っていますが。

 報道によると、あの「松井四番バッター千日計画」の中で、一度だけ松井さんが弱音を吐いたことがあったと言います。連日の素振りで血豆が割け、バットを持つ手に力が入りません。両手から吹き出す血が手袋から滲み出てくるくらいです。しかし、そんな日も長島監督(当時)は妥協を許さず、納得のいく音がするまで素振りをさせたそうです。素振りをする方も辛いが、させる方も辛い…そんな濃密な二人だけの体験、時間が、あの強い絆を紡いだのでしょう。晴れの授賞式にも関わらず、常に長島さんを気遣い、退場の時にも後ろから影のように付いていく松井さん。不自由な右半身を隠すこともなくゆっくりと、しかし凛として歩む長島さん。今でこそほのぼのとした師弟愛の象徴のように見えますが、そこには殺気すら飛び交う修羅、それも与えられた受身のものではなく、二人が自ら作り出した修羅場の存在があったことを疑いません。
 松井さんにも感謝です。彼の日米での活躍がなかったら、長島さんが元気な間の受賞はなかったかもしれません。死後贈与では我々長島ファンは許せなかったと思います。「なぜ、生前に贈与しなかった」と怒りが爆発して暴動が起こったことでしょう。私は起こします。

 今、学校現場では教師と生徒との間に師弟関係は存在しません。師であることを放棄した教師たちは子どものレベルまで降りてしまい、今では「おともだち先生」が氾濫しています。子どもからアダ名で呼ばれて、自分は人気のある教師だと悦に入っています。
 今回の授賞式の様子を見て、あらためて松井さんの人柄、お二人の師弟関係の素晴らしさに感じ入りました。あの絆はどうやって築かれたのでしょう。

 私はビジネスとして塾経営をしていますから、基本的には繁盛するためなら「何でもあり」なのかもしれません。生徒の人気取りをして繁盛するなら、それでいいでしょう。しかしそれでは、子ども達の将来のためにならないことを私は知っています。ですから、厳しい指導もしますし、テスト前は午前5時からの特訓を課します。
 報道によると、あの「松井四番バッター千日計画」の中で、一度だけ松井さんが弱音を吐いたことがあったと言います。連日の素振りで血豆が割け、バットを持つ手に力が入りません。両手から吹き出す血が手袋から滲み出てくるくらいです。しかし、そんな日も長島監督(当時)は妥協を許さず、納得のいく音がするまで素振りをさせたそうです。素振りをする方も辛いが、させる方も辛い…そんな濃密な二人だけの体験、時間が、あの強い絆を紡いだのでしょう。晴れの授賞式にも関わらず、常に長島さんを気遣い、退場の時にも後ろから影のように付いていく松井さん。不自由な右半身を隠すこともなくゆっくりと、しかし凛として歩む長島さん。今でこそほのぼのとした師弟愛の象徴のように見えますが、そこには殺気すら飛び交う修羅、それも与えられた受身のものではなく、二人が自ら作り出した修羅場の存在があったことを疑いません。

 私は以前、吉田松蔭の例を挙げて、教育者の理想を説いたことがあります。「自分の事績ではなく、弟子たちの事績によって評価されることが教育者の本分だ」と。その考えにはいささかの変化もありません。その覚悟で当たれば、必ず子ども達に真意を判ってもらえると望みながら…。
 今、学校現場では教師と生徒との間に師弟関係は存在しません。師であることを放棄した教師たちは子どものレベルまで降りてしまい、今では「おともだち先生」が氾濫しています。子どもからアダ名で呼ばれて、自分は人気のある教師だと悦に入っています。

 私が「長島さん」になって、多くの「松井さん」が生まれることを切に希望します。数多くの「松井さん」が日本の将来を支え、切り拓いていくことを信じているからです。
 私はビジネスとして塾経営をしていますから、基本的には繁盛するためなら「何でもあり」なのかもしれません。生徒の人気取りをして繁盛するなら、それでいいでしょう。しかしそれでは、子ども達の将来のためにならないことを私は知っています。ですから、厳しい指導もしますし、テスト前は午前5時からの特訓を課します。

 私は以前、吉田松蔭の例を挙げて、教育者の理想を説いたことがあります。「自分の事績ではなく、弟子たちの事績によって評価されることが教育者の本分だ」と。その考えにはいささかの変化もありません。その覚悟で当たれば、必ず子ども達に真意を判ってもらえると望みながら…。

 私が「長島さん」になって、多くの「松井さん」が生まれることを切に希望します。数多くの「松井さん」が日本の将来を支え、切り拓いていくことを信じているからです。

 野球に興味のない方、アンチ巨人の方、ゴメンナサイ。今回は私の個人的思いのまま、このコラムを書いてしまいました。切にご容赦願います。

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2013.4 長谷川の哀!

● 先日、「学べるニュース」で御馴染みの池上彰氏と、辛口コメントで大人気のマツコ・デラックス氏の対談番組で「ゆとり教育と学力低下」がテーマとして取り上げられました。ご覧になった方も多いと思います。その中で、次のようなやり取りがありました。

池上氏「実は、全国で行なわれている全国学力調査の中に、私たちが習っていた同じ問題をこっそり紛れ込ませていたのですが…結果どうだったと思います」
マツコ氏「もしかして、この流れから言うと今の子供の方が出来ていたんじゃないの?」
池上氏「そうなんです」
マツコ氏「何~、学力低下なんて嘘じゃないの~」

 正確ではありませんが、こんな趣旨のやりとりが二人の間に交わされていたのです。皆さんはどう思われますか?今、池上氏は日本の知性を代表する論客として認知されています。マスコミに頻繁に登場し、その信頼性は絶大です。マツコ・デラックス氏も歯に衣着せぬ物言いでお茶の間の人気は絶大です。この二人の発言を聞けば、「なるほど、学力低下は嘘だったのか」と多くの人が思うのも無理はありません。
しかし、この説明には巧妙なレトリックがあります。「40年前に習っていて、今も習っている問題」の正答率が上がるのは当然です。どの分野でもレベルの向上があります。それは、製造業やIT産業だけのことではありません。教育の分野においても、指導技術は40年前と比べてはるかに向上しています。それは塾業界だけでなく、公立学校の教師たちも研究会等を通して学び、日々進歩していることを疑いません。もし、「昔も今も習っている問題」の正答率が低下していたら、それこそ大問題です。

 我々が問題にしているのは、40年前(池上氏が学生だった頃)と比べて学習内容が著しく削減されてきていることです。私が中学生の時、1年生で集合を学びました。A∩B、A∪B、空集合、補集合…、2年生では三元一次連立方程式も学びました。学力云々を比較するなら、当時のテストをそのまま今の生徒に受けさせなければ意味がありません。確実に得点は半減するはずです。理科では見たこともない化学式がすらっと並んでいることでしょう。我々が50以上習った化学式を、今では10も習わないのですから。地理も、限られた2つか3つの地域しか習っていない子供たちが、当時の問題を解けるはずがありません。以前、渋谷で街頭インタビューをして、アメリカの位置を知らない若者が多いことを指摘したテレビ番組を見たことがありますが、アメリカの位置も知らない若者にグローバル化を求めること自体が矛盾しています。それこそが我々が指摘している問題点の本質です。基礎学力、基礎知識のない者に、問題解決能力も自己表現力も身に付くはずがないのです。

 どうぞ賢明な保護者の皆さん、マスコミの発信する「耳障りの良い情報」に惑わされませんように。

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2013.3 長谷川の喜!

● WBCの侍ジャパンが苦戦を続けながらも勝ち上がっています。執筆している「今」は、台湾に逆転勝ちをして次のオランダ戦を控えている時点です。ぜひ勝ち上がって三連覇を果たしてほしいと思います。
 今回の侍ジャパンは「阿部選手のチームだ」と言われています。山本監督もそう公言し、キャプテンに任命しました。阿部選手は大会前に膝を痛め、打撃成績も芳しくありません。それでも、山本監督はチームの4番から阿部選手を外すことはしません。他の選手は好不調や相手チームによって入れ替えているのにも関わらず…。山本監督は「阿部選手と心中」の心境のようです。阿部選手も、その期待に応えようと全力で取り組んでいます。台湾戦の初ヒットは日本中の人が喜んだはずです。
 本来、メジャーリーガーを多数抱えるアメリカやドミニカの方が実力的には上回っているはずなのに、日本が二連覇している理由がココにあります。国民の期待の差です。前回のWBCの期間中、アメリカ国民は同時期に開催されていたバスケットボールの大学選手権に熱狂していました。WBCはシーズン前のオープン戦感覚なのです。選手達のモチベーションは上がりません。それに対して日本国民の期待は非常に高い。だから、それに応えようと選手も普段以上の力を発揮します。
 親子の関係、あるいは私たち指導者と生徒の関係も同じです。大人は子供を信頼し、子どもは全力でその期待に応える…それが理想です。私は一所懸命、山本監督になります。子ども達を信じて…。

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2013.3 長谷川の哀!

● あの東北大震災から2年が経ちます。テレビ等では検証番組が数多く放映されていますが、偶然見たドキュメントに感動しました。三陸の小さな漁港の震災当時の話です。その漁港は震災のあと、一週間も救援物資が届きませんでした。食料も尽きかけ、住民の命が危ぶまれるようになった時、やっと救援物資を載せた船が港にやってきます。本船から小型ボートで物資を運んだ後に、漁港の世話役が御礼を言うために本船に搭乗します。船長は、その世話役のあまりにやつれた姿に驚き、食事を用意します。ところが…その世話役は、その申し出を断わりました。
「浜の皆が苦労している時に、自分だけ食べることはできない。すぐに浜に戻って、皆と一緒に頂いた乾パンを食べます」
 これが海の男の姿です。私は画面に映った世話役(60歳代の男性)の本当にやつれきった当時の写真を見て涙が出ました。海の男の凄さを痛感しました。その救援船は静岡の遠洋漁船で、漁に出る予定を変更して急遽、支援物資を詰め込んで東北(三陸)へ向かったのでした。ここにも海の男が存在していたのです。リーダーとは自分のことではなく全体の利益を優先できる人です。
 それにしても、あの震災の話題に触れる時、心情は常に「哀」になってしまいますね…。

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2013.2 長谷川の怒喜!

●「学校の3月は、別れの季節である。卒業式があり、終業式があり、親しんできた級友や恩師と別れを告げる。そんな大事な時を控え先生が先に学校をやめてしまう。理由は退職金の減額を避けるためだという。生徒に、どう説明できるのだろう。下村博文(はくぶん)文部科学相は、「責任ある立場の先生は最後まで誇りを持って仕事を全うしてもらいたい。許されないことだ」と述べた。だれもが抱く不快感を代表した談話といえるだろう。生徒を置き去りにすることなく、先生たちには学校に残ってほしかった。(後略)」
 今、問題になっている公務員の早期退職を伝える記事です。卒業を1ヵ月後に控えて退職する教職員がいるのは残念ですが、非難することはできません。人それぞれの生き方や哲学があり、ルール違反をしているわけでもないのに、情緒的に批判をするのは避けたい。それよりも、9割の方が退職金減額を受け入れ、職務を全うしようとしていることに感謝しましょう。これが日本でなかったら、もっと多くの人が早期退職をしていたことを疑いません。
 民間企業では退職金の割り増しをちらつかせて早期退職を促してきました。それを是認しながら、教師にだけ「聖職者」を求めるのは自己チュー(ダブルスタンダード)でしょう。教師たちに聖職者を求めるのなら、体罰も容認しなければ理屈に合いません。つまり…「早期退職した人を非難するのではなく、職務を全うしようとしている人に感謝しましょう」という結論になるのです。

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2013.2 長谷川の哀!

● 他人のパソコンを遠隔操作して、脅迫メールを送りつけた犯人が逮捕されました。まさか、今度も誤認逮捕ということはないでしょうね。一抹の不安が… だって誤認逮捕された4人のうち、2人は自白をしています。取調べ段階で何があったのか知りませんが、「やってもいないことを自白させる取調べ」を想像するだけで恐ろしい。取り調べた刑事たちは強要罪・脅迫罪に問われないのだろうか?少なくとも、今問題になっているパワハラであることは間違いないと思います。こうした事案を見ていると、警察・検察はどうしても犯人を作り出したいのだなと思えてしまう。だから、今度も誤認逮捕?という疑問が湧いてしまいます。
 犯人が逮捕された瞬間に、テレビでは容疑者が道を歩いている映像や、ネコカフェで猫と戯れている写真が公開されました。警察が逮捕する前から、マスコミは容疑者をマークしていたのです。報道によると、ネコに首輪を付けている容疑者の姿が防犯カメラに映っており、人物特定はできていました。しかし、それだけで罪に問うことはできない。その間にマスコミが情報をキャッチし、逮捕時に備えて隠し撮りをしていたようです。警察は憶測で逮捕は出来ませんが、マスコミは憶測で行動できるという証拠ですね。きっと、多くの人が知らぬ間に隠し撮りをされているのでしょう。銀行のATMに行っても、コンビニに行っても防犯カメラに捉えられています。考えてみれば恐ろしいことですが、私は仕方がないと是認しています。消極的是認です。何かを実施すればメリットとデメリットが生じるのは当然です。どちらが正しいという問題ではなく…最後は一人ひとりの価値観が問われているのでしょう。

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2013.1 長谷川の喜!

● 自民党安倍政権が誕生し、1つ嬉しいことがあります。塾業界出身の下村博文氏が文部科学省大臣に就任したことです。下村氏は父親を交通事故で早くに亡くし、苦労して早稲田大学まで進学しました。その時にお世話になった「あしなが育英会」には今も政治家として貢献しています。在学中から開講した塾は、最盛期には2,000名の塾生が在籍する優良塾でしたが、教育行政に掛ける思いが募り、都議を経て国会議員になった苦労人でもあります。
 今まで、文部科学省大臣は、当選回数を重ねたベテラン議員の功労賞のような位置付けで、正直、教育の素人がその任に就くことが慣例でした。下村氏は、もしかしたら初めての教育専門家としての文科大臣かもしれません。
 すでに、いじめ問題や体罰問題に関してリーダーシップを発揮し、その存在感を見せています。前任者が大学設置認可を巡って迷走した田中真紀子氏だっただけに、その見識の高さは際立っています。
 公教育は長く私塾に対して敵対心を持ち、ある意味、目の敵にしてきました。あの「ゆとり教育」が導入された時、「これで塾業界が消滅しなければ我々の負け」と発言した文科省高官が、その代表例です。
 しかし、私は子供たちの健全な成長を促すためには、公教育だ、私教育だのと意固地な縄張り争いをしていることが間違いだと考えています。教育再生会議に京都の大手塾経営者を登用したことで、一部のゴシップ夕刊紙で非難をされていますが、そうした挑発に負けず、私教育と公教育の垣根を越えた教育行政に手腕を振るってほしいと願っています。

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2013.1 長谷川の怒!

● 昨年、「いじめ」による自殺が問題になったかと思えば、今年は何と、教師の体罰による自殺という痛ましい事件が起こってしまいました。大阪の桜ノ宮高校バスケット部の事件です。もちろん、報道ベースですから正確なことは分かりませんが、この監督が日常的に体罰(暴力?)を振るっていたことは確かなようです。この高校では3年前にバレーボール部でも体罰が発覚したり、同時期に「バスケットボール部でも体罰がある」という通報が寄せられていたことが分かっています。その時、学校は顧問にだけ聞き取り調査をして、「体罰はなかった」という結論を教育委員会に報告しています。呆れた話です。「君は体罰をしているのか」「いいえ、していません」…それだけで体罰はなかったと断定するなんて…
 元巨人軍の桑田氏をはじめ、有名アスリートから体験談として「体罰は何の効果もないこと」が表明されています。子供たちはサーカスのクマではありません。暴力で態度変容を求めることは最初から間違っています。
 ただ、私が危惧するのは、こうした問題が真面目に情熱と責任感を持って部活の顧問という労苦を担っている大多数の教職員に影響を与えることです。そして、ますます部活の顧問を引き受けてくれる教職員が減少することです。何も問題を起こさないためには「何もしないこと」が最大の方法だからです。
 今回の事件で教育現場がますます萎縮し、子供たちの健全な競争の場が失われることを恐れます。
 子供たちよ、死んではいけない!どんな辛いことがあっても「死ぬ選択」はないのだ。学校で、塾で、家庭で…どうしても我慢できない辛いことがあれば、私のところへ来い!私が全てを解決してやる!

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2012.12 長谷川の怒!

● 総選挙が終わりました。自民党の圧勝でしたね。これで、世の中が少しはマシになればいいのですが…。経済には「三面等価」と呼ばれる法則があります。国の生産(GDP)と分配、そして消費は必ず一致するという至極当たり前の法則です。この法則に従えば、消費を増やすには分配(個人の収入)を増やすしかなく、分配を増やすには生産(GDP)を増やすしか方法はありません。どこかの政党が、「個人消費を増やすため、女性の雇用を促進する」と主張していましたが、誰かの収入が増えた分、誰かの収入が減ったのでは意味がありません。全体のパイを大きくしなければならないのです。日本のGDPは20年間、全く大きくなっていないことが問題なのです。すると、某政治家が言いました。「これからの日本は、国民が少しずつ我慢をして生活レベルを10%程度落とすことを考えるべきだ」と。我々は大丈夫です。生活レベルを10%落としても生きていけます。しかし、どこかの統制国家でもない限り、我々の生活が10%ダウンするということは、全ての層が10%ダウンすることです。今でも、生活保護というセーフティ・ネットで救われている人たちがいます。10%のダウンを主張することは、その人たちに「ネットから落ちろ!」と言うに等しい。日本が国民皆保険を維持しているのも、かろうじて年金制度を維持しているのも、生活保護制度を維持しているのも…日本が豊かだからです。豊かだからこそ、弱者に手を差し伸べることができるのです。物知り顔の評論家は、「日本は経済的豊かさと引き換えに大事なものを失った」とか、「今こそ幸福度指数を追求する微笑の国に学ぶべきだ」と主張しますが、それは安全地帯に身を置いている者の傲慢な考え方です。我々は常に豊かさを追求し、そのことで弱者を助ける義務を負っているのです。

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2012.12 長谷川の楽!

● 先日、同世代の方と思わず怪獣映画の話で盛り上がりました。皆さんには第2期ゴジラシリーズが馴染みかもしれませんが、我々にとっては初期のゴジラやラドンが子ども時代のヒーローでした。昭和29年に登場したゴジラは衝撃を持って迎えられました。戦争の記憶、第5福竜丸の被爆…そうした時代を背景に映画は作られています。今でもDVDを借りて見ることがあるのですが、映画史に残る傑作だと思います。その後、ラドン・アンギラス・モスラ・キングギドラ…キラ星のごとく?様々な怪獣が登場しました。大映ではガメラ、そう言えば東映でギララという怪獣もありましたね。
 ところで、こうして怪獣の名前を書いていくと、末尾に「ラ」の付くものが多いことに気付きます。これは偶然ではありません。日本語の古語と呼ばれる黎明期に生まれた言葉は、「ラ語」と呼べるほど末尾に「ラ」が付いています。今に残る言葉を挙げれば…空・村・浦・奈良・蔵…ねっ、「ラ語」が多いのが分かりますよね。歴史の教科書に出てくる百済・新羅も「ラ語」かもしれません。我々日本人は「ラ語」に哀愁と愛着を持つ感性を備えているのです。だから、怪獣の名前も「ラ語」にすることによって子ども達への定着を図ったのでしょう。(もちろん、無意識の内だと思いますが…)
 怪獣映画の話から歴史・言語の話へ…こうした「とりとめのない話」は楽しいものです。特に、同時代を生きた者同士にしか分からない話は。どうぞ、隣の友達を大切にしてください。数十年後?「今」を振り返って「とりとめのない話」が出来る貴重な仲間です。「あの頃、京進スクールワン吉野町教室の早朝特訓に朝の5時から通ったよなあ…」そんな光景を私は夢想します。

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2012.11 長谷川の怒!

● 先日、某ホテルの和食処の個室で塾経営者仲間と会食をしました。予約の時点で、「6時から打ち合わせをしますので、料理は7時から出してください」とお願いしていたのですが、食事前の喫茶であらかたの打ち合わせは済んでしまいましたので、入店時に幹事が「7時から食事を出してくださいとお願いしていたのですが、6時30分に変更してください」と係りの人に伝えました。ところが…
 6時30分どころか、40分、50分になっても料理が運ばれてくる気配はありません。街の居酒屋と違い、呼び出しボタンも設置されていませんので、入口近くに座っていた人が催促に行きました。すると、やっと料理が運ばれてきたのですが…。
 幹事が「6時30分に料理を始めてくださいとお願いしていたのですが…」と、クレームを付けると担当者は、「はい、伺ってはいましたが、お声が掛かると思っていましたので…」と言うではありませんか。まるで、声を掛けなかった我々が悪いかのような物言いです。さすがに日頃は温厚な?私も怒りました。
 言い訳をするにしても、客のせいにするのは御法度です。ただ、「人の振り見て…」の例えがあるように、「我が京進スクールワン吉野町教室は大丈夫だろうか?」と頭をめぐらせました。塾からは様々なインフォメーションを発信しています。担当講師から直接、伝えることもあります。その時、確実に生徒に伝わっているだろうか。伝え方が疎かだったにも関わらず、「いえ、ご本人さんには伝えたはずですが」と、「生徒のせいにする言い訳」をしていないだろうか…。もし、そのようなことがあれば、どうぞ遠慮なく私(長谷川)まで「怒りのお電話」をお寄せ下さい。

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2012.11 長谷川の哀!

● 国民栄誉賞も受賞した名女優、森光子さんが亡くなりました。享年92歳。私たちの世代には「時間ですよ」の女将さん役が印象に深いのですが、舞台「放浪記」は上演回数2,000回を越える偉業も達成しています。
 彼女が初めて舞台の主役を務めたのは41歳の時でした。遅咲きの大女優です。以前もお話したことがありますが、努力と成果は比例しません。毎日100mを10本走れば、毎日記録が0.01秒ずつ伸びることはありません。頑張っても頑張っても記録が伸びないという日々を過ごしているある日、突然、記録が伸び始めます。その時点をブレイクポイントと言います。このブレイクポイントは努力を続ける者には必ず訪れるのですが、残念なことに「いつ訪れるか」は誰にも分かりません。そのため、多くの人がブレイクポイントを迎える手前で諦めてしまいます。諦めた人には永遠にブレイクポイントはやってきません。
 学力も同じです。勉強という辛い作業を諦めずに続けた者だけが僥倖を迎えることができるのです。我々大人の役割は、子ども達が挫けそうになった時にこそ発揮されなければなりません。そして、私は学習指導のプロです。子供たちが出来る限り早くブレイクポイントを迎えられるように指導する責任があります。
 森光子さんは41歳の時、女優としてのブレイクポイントを迎えました。それも、脚本家の菊田一夫氏がタクシーを待つ3分間、舞台を覗いた時に目に留まったそうです。これを偶然、運が良かっただけと片付けるのは間違いです。不断の努力を続けている者にしか「幸運の神の矢」は刺さらないのです。
 また一人、昭和の歴史を彩った人が去って逝きました。合掌…

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2012.10 長谷川の哀!

● 保護者の方は記憶に残っているかもしれませんが、アメリカへ留学した日本の高校生がハロウィンの日、一般市民の銃弾に命を失ってから20年が過ぎました。その日、服部君は仮装し、近所の家にお菓子をもらいに行きました。(ハロウィン恒例の行事です)ところが、不審者?が来たと勘違いした家主は、銃を構え「フリーズ」(止まれ)と叫びます。しかし、(多分ですが)「プリーズ」(どうぞ、来なさい)と聞き間違えた服部君が近寄ると、家主はためらうことなく引き金を引きました。建国の歴史から、アメリカは一般市民でも気軽に銃を持つ社会です。毎年、多くの人が銃の犠牲になっています。それでも、銃規制は進みません。我々日本人には理解し難いことですが、それ(自分の身は自分で守ること)がアメリカの文化です。グローバル社会が叫ばれて久しいですが、国によって文化・風土・考え方が違うことを知らなければなりません。そして思います。服部君が正しく「フリーズ」を聞き取ることが出来ていたら…。好むと好まざるとに関わらず、英語は世界の共通語になっています。日本企業でも英語を公用語にしているところが増えてきました。生徒の皆さんには英語を「学問」だけではなく「言語」として学ぶことが求めれています。
 実は、第二次世界大戦まで、アメリカ軍のライフル銃兵の発砲率は20%でした。兵士の多くが、あるいは発砲をためらい、あるいは完全に的を外した発砲をしていたのです。(元陸軍士官学校教授グロスマン著「戦争における心理学」)それが、ベトナム戦争以降、特殊な訓練によって殺傷率を上げてきました。帰還兵の精神的疾患の増大が始まったのは、その頃からです。
 ちなみに、服部君を銃殺した市民は、その後の裁判で無罪判決が出ています。

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2012.10 長谷川の喜!

● 京都大学の山中伸弥教授(50)が今年度のノーベル医学生理学賞を受賞しました。同じ日本人として喜ばしいことです。湯川秀樹博士から数えて日本人と   
 して19人目の受賞です。もう、日本人がノーベル賞を受賞することが特別ではなくなったようです。
 私が子どもの頃、日本人最初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は「伝記本」として全ての小学校の図書館に並んでいました。博士が唱えた「中間子論」はさっぱり(今も)理解できませんが、日本中の小学生の憧れだったように思います。
 ノーベル賞は論文を発表して数十年後に受賞するのが通例です。唱えた説が実証されるのに時間が掛かるからです。ところが山中教授は論文発表後5年というスピード受賞でした。それだけ、氏が作り出したiPS細胞が世界中に与えた衝撃が大きかったのでしょう。IPS細胞の研究は、難病治療への道を開くと同時に、倫理上、宗教上の問題が指摘されています。確かに、「神の領域」に人間が踏み込むことに恐れを感じない人はいないでしょう。しかし私は、人類の良識を信じます。
 もともとノーベル賞は、ダイナマイトを発明したノーベル氏の発案によるものです。心ならずも大量破壊兵器を作り出し、大金持ちになったノーベル氏が、後の世の平和と発展を望んで創設されました。いわゆる「人類の良識・叡智」が結集したものです。人類は間違いを犯しながらも、それを乗り越え、より良き社会を作り上げてきました。一人の人間も同じです。間違ったり、つまずいたりしながらも、より良き人生を歩むことが出来るのです。私も、あなたも…。

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2012.9 長谷川の怒!

● 参議院の問責決議、国会の空転、重要法案の未成立…そして、民主党・自民党の代表戦へ。本当に政治家の無責任さには怒りを通り越して呆れます。政治が空白の間に中国では反日デモが暴徒化しています。アメリカでは更なる金融緩和が発動され、円高が進行しています。何もかもが国民不在です。既成政党がこの様ですから、遠く大阪の維新の会に期待が集まるのも頷けます。(中田前横浜市長は維新から立候補するのでしょうか)
 「近いうち解散」が言われていますが、どうやら年内の解散・総選挙はないとの情報があります。理由は…政党交付金です。ご存知のように国民一人当たり250円の助成金が政党に配布されています。基準は毎年1月の所属議員数です。年初の議員数に応じて政党が受け取る交付金額が決まり、4月、7月、10月、12月の4回に分けて交付されます。つまり、現在は民主党ではない「生活が第一」の議員分の交付金は民主党に支払われるわけです。情報によると、こんな美味しい「お金」を受け取らずに解散・総選挙を野田総理が決断するはずがないと言うのです。もし、それが本当ならば、とんでもない話です。もともと交付金は「企業献金廃止」を前提に決まったものです。相変わらず企業献金は受け取り、交付金もちゃっかりしっかり受け取る…日本の政治家はどこまで腐っているのでしょう。願わくは、この情報が間違いで、10月には解散してほしいものです。私はこれ以上、我が国のリーダー達に幻滅したくないのです。
 それにしても、やはり真のリーダーを作ることが重要です。真のリーダーとは、自分のことよりも他の人の幸福を願い、行動できる人のことです。塾生諸君、真のリーダーを目指してください。あなたが未来の日本を救うのです。そのために今、あなたは辛い勉強しているのですから…

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2012.9 長谷川の喜!

● 当塾がテスト当日の「早朝特訓」を開始して2度目の定期試験がやってきました。12日から14日までの早朝特訓で朝5時から朝8時20分までの塾長による    
 無料テスト直前対策申込は2日で満杯になりました。朝の4時半に教室を開けて準備をしていると、5時前から直前対策授業を受ける生徒以外にも自習をする生徒が次から次へとやってきます。正直、心配していたのです。前回は参加したものの、あまりの辛さ?に今回は参加を取りやめる生徒たちが続出するのではないかと。それは杞憂でした。生徒たちは前回にも増して意欲満々で参加してくれました。
 7時ごろには津田先生お手製のおにぎり、のりまき、特製の豚汁がふるまわれました。美味でした。みんな喜んで食べました。鋭気を養って、学校に向かうまでの残り時間を集中して各自取り組んでいました。2日目には北海道の朝取りトウモロコシをゆでて食べました。
 3日間、手作りの食事を作ってくれた津田先生の心意気にも本当に感謝すると同時に頭が下がります。今回2回目の早朝特訓でしたが、前回に比べて大いに盛り上がり、たくさんの生徒が朝早くにもかかわらず参加し、真剣に取り組んでいる姿を見て、私は心から嬉しく思います。こうした生徒のために更にできることは何でもしてあげたいとの思いを強くしました。こうした生徒たちの頑張りが成果として、成績向上という形で現れることを願わずにはいられません。
 今頃は英語の試験中だろうか…頑張れ、頑張れ!早朝からの努力はきっと報われる。「神の矢」は努力した者にしか刺さらないのだから…。

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